...假令その人格の中にちからが渦卷いてゐることを感ずるにしても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...外に漢字の訓を訓假字として使つたものが多少ある...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...汝來使難升米・牛利渉遠、道路勤勞、今以難升米爲率善中郎將、牛利爲率善校尉、假銀印青綬、引見勞賜遣還...
陳壽 「魏志倭人傳」
...正始元年、太守弓遵遣建中校尉梯儁等、奉詔書印綬、詣倭國、拜假倭王、并齎詔、賜金帛・錦・刀・鏡・采物...
陳壽 「魏志倭人傳」
...併し假令(たとひ)樂しみ事にしろやつぱり其處迄行かなければつまらないとも思ふ...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...紬の字にサヤと假名をつけて居るなどは...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...遙かなる過去の一時期に西は埃及から東は米大陸に至る迄の廣汎な地域を蔽うた共通の「古代文明の存在」を假定する...
中島敦 「環礁」
...パチパチヽヽヽヽといふ賑かな竹刀の音とボウヽヽドンヽヽといふ法螺と太鼓の掛合ひの音とがあからさまに表へ聞えるので假小屋の近邊は何となく活氣を帶びて居る...
長塚節 「撃劍興行」
...假祝言(かりしうげん)の話まで進められて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「どうも見覺えは御座いませんが」誰一人この下手(へた)つ糞(くそ)な假名書きの手紙の筆跡を知つて居る者もありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そして心持ちのいゝ假睡の状態で見る蝶々のやうなはかない夢のさまざま...
林芙美子 「暗い花」
...假令(たとへ)現在はそれらが皆いくらか害(そこな)はれ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...他の物においては私の假定が物の秩序を亂すことはあり得ないのに...
三木清 「人生論ノート」
...そのなかに含まれる假説の精神を全く見逃したか...
三木清 「人生論ノート」
...そしてそれに於て人間的存在の假象を所有する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...假りにこれらの石を一つだけ外して見ると...
室生犀星 「京洛日記」
...初て此の假名遣で詞の上中下に置く假名と云ふやうなことが出て來ました...
森鴎外 「假名遣意見」
...假名遣にはないのでありますから...
森鴎外 「假名遣意見」
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