...汝が假面の被(かぶ)りざま拙(つたな)ければ...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...乃ち巴里叫喊地獄の詩人として胸奧の悲を述べ、人に叛き世に抗する數奇の放浪兒が爲に、大聲を假したり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...そこでカサンドルは大事さうに假髮(かづら)をお拾ひなさる...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「胡弓」
...外に漢字の訓を訓假字として使つたものが多少ある...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...假に私の親友が血の海から私の方へ戻つてくるのを見たとしても...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...かねて假りの住居の望みなる吉野も程遠からねばそれより大和街道を志て名張(なばり)に向ふ...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...たとひ自分の感覺によつて嘗て受取つたすべてのものが僞であると假定しても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...勘次(かんじ)は假令(たとひ)什(どんな)ことがあつても面(まのあた)り卯平(うへい)に向(むか)つて一言(ごん)でも呟(つぶや)いたことがないのみでなく...
長塚節 「土」
...その底には假借のない響がありました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夫人は「ソフイヤ・シュリーマン」の片假名を横に書かれたのであつて...
濱田耕作 「シュリーマン夫人を憶ふ」
...そして心持ちのいゝ假睡の状態で見る蝶々のやうなはかない夢のさまざま...
林芙美子 「暗い花」
...だが假にそのつもりになつたとしても...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...考へるといふことが本質的には假説的に考へることであるためである...
三木清 「人生論ノート」
...さうして單に假名遣と云ふのは諸君の方で言はれる歴史的の假名遣即(すなは)ち古學者の假名遣を指すのであります...
森鴎外 「假名遣意見」
...多少條件付で假名遣の存在を認めて居られるけれども...
森鴎外 「假名遣意見」
...假名遣は其の文語の方の法則である...
森鴎外 「假名遣意見」
...段々小學校から中學校に行くに從つて假名遣を覺えるだらうと思ひます...
森鴎外 「假名遣意見」
...口語體平假名で書かれた新憲法のいたるところに...
山浦貫一 「新憲法の解説」
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