...假是非、謂三通俗之所二可否一...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...併し假令誠の戀を知る證しは立つても一旦受けた身と心とのしみは自然の世界では永恆にとれる期があるまい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...假令その人格の中にちからが渦卷いてゐることを感ずるにしても...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...三時間許りも假寢(うたゝね)をしてからまた車中の人となつた...
石川啄木 「札幌」
...――假に言ふとすると...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...彼奴は自分の妻子にまで假面を被つてゐなくちやならないんだ...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...假りに中へ這入らせた...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...假裝舞踏者、門衞、番衆、侍者等...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...此間(このあひだ)にロミオは假面(かめん)のまゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...假りにその一人一人に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...今假りに吾々自身アガペーまで昇り得たとして――かくの如き自信ははじめより自惚自己欺瞞の危險に晒されてゐるが――しか假定して...
波多野精一 「時と永遠」
...假令(たとへ)私が二十も道を知つてゐたにしろ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そのお話をもととし、それを自分の記憶で補ひながら、且つは手もとにあつた故人の著作を參照しつつ、いま假りに、堀がおほよその年譜を作成しておいたのである...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...若し假りに彼女がさういふ綺麗事で男にうはべをうまく...
室生犀星 「はるあはれ」
...無論定家の假名遣で書くと云ふ人は物語類でも讀むとか...
森鴎外 「假名遣意見」
...小學などの教育に新しい發音假名を教へると云ふことは是れは混雜の原因となる...
森鴎外 「假名遣意見」
...假名垣魯文(かながきろぶん)が書いて...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...どこの國の假作文學も發端は大抵同樣である...
和田萬吉 「父兄の方々に」
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