...但(たゞ)し倶利伽羅(くりから)の嶮(けん)を越(こ)す――其(そ)の伏木港(ふしきかう)から直江津(なほえつ)まで汽船(きせん)があつて...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...一門の存亡を賭(と)せし倶利加羅(くりから)...
高山樗牛 「瀧口入道」
...日本の倶利加羅紋紋(くりからもんもん)とはちょっと気分がちがっている...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...実はなよの命令を倶利加羅流(くりからりゅう)に崩(くず)したんだから...
夏目漱石 「坑夫」
...」薄暮の泥水の中で二人の倶利加羅紋々が狂気の如く打ち騒いでゐる光景が...
牧野信一 「雪景色」
...そのお礼を申上げに来ましたという紋々(もんもん)倶利迦羅(くりから)なんどが...
夢野久作 「近世快人伝」
...倶利伽羅(くりから)のつづら折で生れましたので...
吉川英治 「新書太閤記」
...倶利伽羅には、さきに佐々方が、砦(とりで)を設け、前田方の津幡(つばた)、鳥越(とりごえ)に備えてはいたが、そこの小規模をもって、かれを圧するには足りず、守るには、火急の場合、後方との連絡や援護に、余りにも遠く、また地勢の不便が甚だしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...鳥越城と対している味方の倶利伽羅(くりから)の砦(とりで)にも拠(よ)らず...
吉川英治 「新書太閤記」
...倶利伽羅谷(くりからだに)に送り...
吉川英治 「新書太閤記」
...おりふし夕月の倶利伽羅谷(くりからだに)を過ぎたので...
吉川英治 「随筆 新平家」
...敦賀、倶利伽羅、安宅ノ関あたり、それらの北陸平家史蹟は、一昨年の秋、ひと巡り見てあるいた地方である...
吉川英治 「随筆 新平家」
...倶利伽羅坂(くりからざか)十八町を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...さっき倶利伽羅坂(くりからざか)の上にみえた二人が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...倶利伽羅坂(くりからざか)の方から...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...頭の上からかぶせられた倶利伽羅紋々(くりからもんもん)の死骸――すなわち仲間(ちゅうげん)の宅助だった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...倶利伽羅坂(くりからざか)を降りて行った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...倶利伽羅紋々(くりからもんもん)の文身(いれずみ)に急所が一ヵ所彫り落ちているような考えで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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