...何時か久米の倨然たる一家の風格を感じたのを見ては...
芥川龍之介 「久米正雄」
...自らの小世界に滿足して倨傲なるものは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...どれほど倨傲な態度をとつてゐるかを...
有島武郎 「子供の世界」
...之が助長的動力として要する所の政治者は固より内隠忍外倨傲(きよがう)然(しか)も事に当りて甚だ小胆なる太郎内閣に非ず...
石川啄木 「渋民村より」
...もし倨傲者(たかぶるもの)と悪人とを即坐に打砕く腕あらんか...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...独り独人が倨傲なりとは言わぬ...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...倨傲にして遂に世界の嫉視(しっし)を受け...
大隈重信 「列強環視の中心に在る日本」
...例えば従順と倨傲(きょごう)と...
寺田寅彦 「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
...氏の態度が倨傲であったという事が原(もと)であって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...路傍に倨して詩を作る...
萩原朔太郎 「氷島」
...彼女の倨傲(きょごう)は頭を持上げはじめた...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...倨然(ぎぜん)たる戦車(タンク)の後尾に樹てられし旗竿には...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...そして恐らくは倨傲(きよがう)な人柄のやうに見えたが...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...のしのしと進んで行く阿賀妻はそれよりもなお倨傲(きょごう)であったと云える...
本庄陸男 「石狩川」
...豪快倨傲(ごうかいきょごう)の破壊神邪魔(シヴァ)にとっては...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...併(しか)しながら彼(か)のノルマンの倨傲(きよがう)――何(ど)うかしましたか?』と云(い)つて愛(あい)ちやんの方(はう)を振向(ふりむ)きました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...誰へも傲倨(ごうきょ)に君臨する...
吉川英治 「増長天王」
...いつでも一角の倨傲(きょごう)とお十夜の図々しさから...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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