...また反対に一文の値打ちもないけれど...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...残つたところでそんなものは一文の値打ちもありやしないのにと...
高田保 「恋文」
...この大量では宝石類の値打ちもさることながら...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...その欠点を取ってしまえば彼女の値打ちもなくなってしまう...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...「僕は空虚な一文の値打ちもない敗残者にすぎない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一文の値打ちもなくなってしまうんだ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...なんの値打ちもないのよ……アリョーシャがこんなおかしな女のところへ来たがらないのも...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そんなものは諸君にとって一顧の値打ちもないけれど...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...四十スーの値打ちもない犬女郎(いぬめろう)に四十フランもする人形をやったりしてさ! も少ししたら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...宿屋の亭主なんか一文の値打ちもねえ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一羽一銭の値打ちもないすずめ...
永井隆 「この子を残して」
...今日の様に一尾一円もする時代では鰯の干物の値打ちも昔日の比でなく...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...とにかく考える値打ちも無い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...次郎吉の野郎はびた銭一文の値打ちもねえとか...
山本周五郎 「さぶ」
...銭にすりゃあ一文の値打ちもねえ野郎だからひとたまりもありゃしねえ...
山本周五郎 「さぶ」
...腹を立てる値打ちもなくなって...
吉川英治 「江戸三国志」
...梅の実(み)一つの値打ちもありません...
吉川英治 「三国志」
...彼は今生きることの苦しさに圧倒せられて自分のようなものは生きる値打ちもないとさえ思っている...
和辻哲郎 「樹の根」
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