...値打ちが違ふと出た言葉には...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その一つの値打ちは...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「俺には犬が憑(つ)いているからか」「あんたは不思議に誰からも愛される」「愛される値打ちのない人間なのに」「自分でそうきめてかかって……殺している」「人を……?」「愛を……」その声には神秘がみちていた...
高見順 「いやな感じ」
...「一個まず今の値打ちで八千ペソ以上だろう...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...なぜなら彼女の値打ちと云うものは...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そんなことにかかわり合うだけの値打ちはない...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...どんな人でも職業によって値打ちを決められてはならない...
永井隆 「この子を残して」
...真実でないところが、値打ちですぞ...
野村胡堂 「胡堂百話」
...人間として少しも値打ちのないやうな空白を感じてくる...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...許されん願ひなりせば君が死をせめて未来に置きて恐れんこの歌の値打ちは最後の「恐れん」の一句にある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...大変な値打ちのある代物だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...三四十円ほか値打ちがないと云い張った...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...お金の値打ちが下って...
宮本百合子 「幸福について」
...その値打ちを見ることを知らないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...胃の腑(ふ)の中をくすぐられてるような心持だぜ」「銭にするとどのくれえの値打ちだ」と隣りにいる男がきいた...
山本周五郎 「さぶ」
...そんな贅沢なものの値打ちが判りませんでしたので手間損だったのです...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...よしんばあの首飾りの値打ちが一万三千ルーブリじゃなくて...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...まるっきり惚れる値打ちのない女たちにゃ...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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