...彼は真と誤りを区別したり真理に比較的な価値を与えることが出来なかったので...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...今一つ料理さへ味はふ事の出来る安値(あんちよく)な世界がこの世の中にあるといふ事である...
薄田泣菫 「茶話」
...やがて出来上ったスケッチを珈琲一碗の値で当の写生の被害者へ即売に来たり...
谷譲次 「踊る地平線」
...形而上的な原本的無価値の妄動に惰性が加わって出来た動向に主観的錯覚の加わった空想が価値である...
辻潤 「錯覚自我説」
...そういうことに芸術上どれだけの価値があるか...
津田左右吉 「偶言」
...六かくて常識は平均値的なものや多数性から来る端初的な概念規定から...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その生産したる物理的集団的性格と情趣の領域において等値性(イクイヴァレンツ)である...
中井正一 「レンズとフィルム」
...ついにここは真理の近似値を手にするだけのことであるのを知った...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...お前さんたちの欲しいと思うだけの値をつけてごらん」「え!」彼等二人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...絵でも見ててくれ」絵は見る価値があり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...のしかかる名誉に値するか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...晋の郭璞(かくはく)は〈虎物を食うに耳に値(あ)えばすなわち止(や)む...
南方熊楠 「十二支考」
...文中「挙家痢疾」の四字は注目に値する...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...それらに形と価値とを与えるのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっとも大きな文献的価値といってさしつかえない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...または他の価値を再生産しない者によって消費されるかは...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...マイヤーは根本資料をそれぞれその製作の側からながめつつその史料としての価値を定めようとした...
和辻哲郎 「孔子」
...あらゆる価値をしてあらしむるところの根源である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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