...自分を動かし高める力として外物の價値を測ることとは大に趣を異にする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...それはあの當時に於ける思想や主義の社會的價値にも由るでせうが...
石川三四郎 「浪」
...たちまち進物用としての価値を発揮して...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...畢竟其の道徳的價値に於て缺くる所ありと斷ぜざるべからず...
高山樗牛 「美的生活を論ず」
...どういう「意味」を持ったものがその事物の名に値いするかである...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼は亦明治時代の一名士たる價値を得るに足るべし...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もし自分の価値が宮廷からもっとよく知られたら自分の方がいっそうよく相当していると...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...公の地位か栄誉か(それによってのみ彼は音楽上の価値を確実に認定したがっていた)をもってさえおれば...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そのために科学的価値を損ってはいない」といっている...
中谷宇吉郎 「雪」
...卸値で売ってくれ」店の人はランプを持ったまま笑い出した...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...さる新聞の家庭用付録に「オカネの値打ち」という記事にあわせて...
服部之総 「明治の五十銭銀貨」
...――十年前から一度も値上げにならない原稿料で...
林芙美子 「生活」
...あなたがこうと思う値段を紙に書いて...
久生十蘭 「あなたも私も」
...何も出来ない無能な女は軽蔑に値すると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それでは、知識、存在、価値等、すべての問題について、科学と哲学とはその見方においていかに相違するのであろうか...
三木清 「哲学入門」
...君たちが求めるのは剣の価値であって鞘(さや)の価値ではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...紙幣の価値を左右するものは金であるからである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...この価値から生産費を控除したものが純生産物である...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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