...多くの場合にわれわれはこのやや劣勢なる不協和音的存在の価値を前とはちがった光のもとに見直すことがあるような気がする...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...価値関係づけという新しい関係を見出した点に於てこそ...
戸坂潤 「科学方法論」
...この常識概念は、当時のイギリス貴族層の独特なイデオロギーを動機としているから、常識の有つ積極的な貴族的役割ばかりが注目されて、却って常識の消極的な云わば庶民的性質の方が殆んど完全に無視されて了っていることは、驚くに値しない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...価値なのだ...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...あの大きさの銀を出しても変えない程な値が出ますよ...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...個人としちゃあ三文の価値もないもんだ」「だから...
夏目漱石 「二百十日」
...自分は自分の生涯の大きな価値(ねうち)と幸福とを...
羽仁もと子 「親子の愛の完成」
...試す価値があると考える者は誰でも...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...それがその……もっと値のいいもんじゃないかと思いましてね...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...いわば美的価値を中心とした美術館なのです...
柳宗悦 「日本民藝館について」
...これらの国家観を検討するのが「国家論」の中心になるのであるが、いずれにしても、国家の権威と価値を高揚する立場が極端に行き過ぎると、ついに個人の自由や、法の価値や、国際平和を無視して、神秘的絶体的な極端な国家主義、専制的な国家主義、権力国家観、軍国主義、帝国主義、独裁的な全体主義などに至る危険を伴うし、逆に国家を軽視する立場が極端に行き過ぎると、ついに人間の社会的生存性を忘れ、共同生活の統制秩序を無視して、無政府主義に陥る危険を伴うということを、注意する必要がある...
矢部貞治 「政治学入門」
...もちろん彼の才能にどれだけの価値があるかは知らない...
山本周五郎 「陽気な客」
...僕は君等親子にこれ程の信頼を受ける価値はない人間です...
夢野久作 「暗黒公使」
...世紀から世紀へ流動転変して行く芸術の生命とは無論没交渉なものである」なぞと言うのはまだ多少お能の存在価値を認める人々の言葉である...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
...貨幣価値が騰貴した時にも...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...通貨の価値の変動によるのではないと...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...単に消費された価値並びに全資本に対する利潤に等しい価値を再生産することが...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...その保任するところの法に応じて価値を獲得する...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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