...その助力を借る必要があるので...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...『虎(とら)の威を借る云々』とドバどもはいいふらすだろう...
太宰治 「虚構の春」
...おばさんからまた金二十銭借る...
種田山頭火 「行乞記」
...どうぞヅロース一番せられよ(天声子の語を借る)...
種田山頭火 「行乞記」
...これ程の本資もたぬ者は人に借る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...実はのっぴきならぬ――」「何がのっぴきならぬのだ? 徳義ばかりか法律の罪人になってまで高利を借る必要がどこにあるのか」「まあ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...どうして宿を借るかと云ふのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...そしてクリストの御名を唱へて、食を求め、宿を借る...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...未だ兵力を借るには及ばん...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...風雨雪月夕陽等(せきやうとう)の助けを借るにあらずんば到底芸術的感興を催す事ができない...
永井荷風 「路地」
...黙って借るんかな?」「そうじゃ」「借るんなら...
火野葦平 「花と龍」
...虎の威を借る狐の...
火野葦平 「花と龍」
...我國人は彼に資本を借るのみにして未だ彼に貸す者あるを見ず...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...意外な事には前にこの鳥籠を借る事について周旋してもろうた黙語氏はその後すぐ西洋へ往たのであったが...
正岡子規 「病牀苦語」
...郷人より一町ずつの田を借る...
南方熊楠 「十二支考」
...もしくは人の知らぬ名を署して新聞紙を借ることもある...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...悪魔の手を借るまでもないがなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...時には、借る宿もなく、木蔭に油単(ゆたん)を敷いて、更着(かえぎ)を被(かつ)いでしのぐ晩もあり、木賃(きちん)の破(や)れ屋根(やね)の穴に星を見つつ臥す晩もあるが、寺院は最良な旅籠(はたご)だった...
吉川英治 「私本太平記」
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