...その助力を借る必要があるので...
堺利彦訳 幸徳秋水訳 「共産黨宣言」
...『虎(とら)の威を借る云々』とドバどもはいいふらすだろう...
太宰治 「虚構の春」
...・冬ぐもりひさ/″\湯にいり金を借る・石垣の日向にはビラも貼つてある・雪空から最後の一つをもぐ・冴えかえるながれをふんで下る墓場の梅はほつ/\咲いて今日の買物一金十八銭 酒二合一金十七銭 焼酎一合五勺一金七銭 バツト一金四銭 なでしこ〆金四十六銭也一月廿三日午前は晴れてあたゝかだつたが...
種田山頭火 「其中日記」
...おちるは竹の皮・いつもの豆腐でみんなはだかで蝉なくやヤツコよう冷えてゐるしたしさははだかでたべるヤツコ・風はうらからさかなはヤツコで・金借ることの手紙を書いて草の花・朝蝉...
種田山頭火 「其中日記」
...例の洋服を質入して、マイナスを払ひ、酒を借る...
種田山頭火 「其中日記」
...愚痴をならべて主人から米代若干借ることが出来た...
種田山頭火 「其中日記」
...449 王漁洋の句を借る...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...これ程の本資もたぬ者は人に借る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...例えば一方が国体明徴(尤も之はもっと他のファシスト層からの借りものだが)・積極財政(之も実は虎の威を借る狐だ)と行けば...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...他日必らず議院より出現せむ復た何んぞ大隈伯の力を借るを要せむやと彼れの自ら任ずるもの洵に斯くの如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...宿を借るにはどうして借るものだとか...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...虎の威を借る狐とはちがう」一木の顔色が動いた...
直木三十五 「南国太平記」
...窪田寛(くわん)さんの所蔵の池田氏系図並に先祖書を借ることを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは的矢の北条氏所蔵の霞亭尺牘一篋(けふ)を借ることを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もしくは人の知らぬ名を署して新聞紙を借ることもある...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...子供らの母は最初に宿を借ることを許してから...
森鴎外 「山椒大夫」
...書物を借るためであった...
森鴎外 「安井夫人」
...予も頼もしく思うて彼の力を借るのじゃ...
吉川英治 「三国志」
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