...夕方になるとたうとう電燈料を借ることにして...
種田山頭火 「一草庵日記」
...とにかく酒一升借るだけの銭も信用もないのは事実だつた!だいたい...
種田山頭火 「其中日記」
...魚を買ふ、酒を借る、樹明君が七面鳥の肉をどつさり持つて来る、春は三重奏の酒宴のはじまりはじまり...
種田山頭火 「其中日記」
...例の洋服を質入して、マイナスを払ひ、酒を借る...
種田山頭火 「其中日記」
...借るところもないし...
種田山頭火 「其中日記」
...多君に事情を打明けて旅費を借る...
種田山頭火 「旅日記」
...他日必らず議院より出現せむ復た何んぞ大隈伯の力を借るを要せむやと彼れの自ら任ずるもの洵に斯くの如し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どうして宿を借るかと云ふのである...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...田地絹物などを抵當として政府から約二割の利で金を借る法であります...
内藤湖南 「近代支那の文化生活」
...これを抵当にして金を借ると云う...
中山太郎 「本朝変態葬礼史」
...黙って借るんかな?」「そうじゃ」「借るんなら...
火野葦平 「花と龍」
...我國人は彼に資本を借るのみにして未だ彼に貸す者あるを見ず...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...郷人より一町ずつの田を借る...
南方熊楠 「十二支考」
...窪田寛(くわん)さんの所蔵の池田氏系図並に先祖書を借ることを得た...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...十一月百目筒三挺を買ひ又借る...
森鴎外 「大塩平八郎」
...悪魔の手を借るまでもないがなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ここを借るにもどれほど多くの借り手と戦つたかしれなかつたのだ...
横光利一 「汚ない家」
...時には、借る宿もなく、木蔭に油単(ゆたん)を敷いて、更着(かえぎ)を被(かつ)いでしのぐ晩もあり、木賃(きちん)の破(や)れ屋根(やね)の穴に星を見つつ臥す晩もあるが、寺院は最良な旅籠(はたご)だった...
吉川英治 「私本太平記」
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