...夕方になるとたうとう電燈料を借ることにして...
種田山頭火 「一草庵日記」
...どうぞヅロース一番せられよ(天声子の語を借る)...
種田山頭火 「行乞記」
...とにかく酒一升借るだけの銭も信用もないのは事実だつた!だいたい...
種田山頭火 「其中日記」
...魚を買ふ、酒を借る、樹明君が七面鳥の肉をどつさり持つて来る、春は三重奏の酒宴のはじまりはじまり...
種田山頭火 「其中日記」
...借るところもないし...
種田山頭火 「其中日記」
...なでしこが切れてはぎを借る...
種田山頭火 「其中日記」
...これ程の本資もたぬ者は人に借る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...例えば一方が国体明徴(尤も之はもっと他のファシスト層からの借りものだが)・積極財政(之も実は虎の威を借る狐だ)と行けば...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...市兵衛町崖上の地所を借る事に决す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...風雨雪月夕陽等(せきやうとう)の助けを借るにあらずんば到底芸術的感興を催す事ができない...
永井荷風 「路地」
...虎の威を借る狐の...
火野葦平 「花と龍」
...この頃体の痛み強く寐返りにいつも人手を借るやうになりたれば傍に人の居らぬ時などのためにかかる窮策を発明したる訳なるが...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この猴の像を借り受けて寝る時はたちまち子を授かるとて諸方よりこれを借る者多かりし故なり...
南方熊楠 「十二支考」
...長屋を借ることを願つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...もしくは人の知らぬ名を署して新聞紙を借ることもある...
森鴎外 「鴎外漁史とは誰ぞ」
...悪魔の手を借るまでもないがなあ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...善兵衛は警察の手を借ることに躊躇(ちゅうちょ)した...
山下利三郎 「誘拐者」
...予も頼もしく思うて彼の力を借るのじゃ...
吉川英治 「三国志」
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