...ぼんやり縁側の柱に倚(よ)りつづけてゐた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...……柱を背にして倚(よ)りかかることのできる……胸の動悸(どうき)を気にしながら坐った...
有島武郎 「星座」
...おやぢが汗水たらして稼ぎためた大きな身代に倚りかゝつて愚図々々してゐる中には...
有島武郎 「骨」
...今は少しでも彼女と魂を相(あい)倚(よ)せて...
海野十三 「壊れたバリコン」
...それが崖に倚(よ)ってしつらえたあちらこちらの離屋に通じていた...
田中貢太郎 「春心」
...但(ただ)門に倚(よ)つて佇立(ちょりつ)するのみ...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...道太たちが長火鉢に倚(よ)ろうとすると...
徳田秋声 「挿話」
...五六歳の男児(おのこ)の父の膝に倚(よ)りたるは...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
......
永井荷風 「向嶋」
......
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...ふとい幹に倚って聴いた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...軍服ぬぎて盥卓(たらいづくえ)の傍へ倚(よ)らむとせしメエルハイムは...
森鴎外 「文づかひ」
...』兄は柱(はしら)に倚(よ)つて立上り...
與謝野寛 「蓬生」
...彼は机に倚(よ)ってうとうとと居眠っているところを...
吉川英治 「三国志」
...一刻(とき)もその床几に倚(よ)っていなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして床几(しょうぎ)に倚(よ)ったまま...
吉川英治 「新書太閤記」
...倚(よ)るなら大樹の蔭という...
吉川英治 「新書太閤記」
...臥龍のように低く這っている老柳の幹へ倚(よ)りかかって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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