...陳はその戸に倚(よ)りかかりながら...
芥川龍之介 「影」
...私はズボンつりをボタンにかけながら窓ぎわに倚(よ)り添って窓外を見下ろした...
有島武郎 「フランセスの顔」
...はたと身を倚(よ)せ掛け...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...脇息(きょうそく)と名づくる殿様道具の几(おしまずき)に倚(よ)って...
泉鏡花 「薄紅梅」
...その両方のどちらの窓に倚(よ)っても...
岩本素白 「雨の宿」
...上から来るものとは為政者の努力と手腕とに倚(よ)るものを指し...
大隈重信 「選挙人に与う」
...燦爛光る壁に倚り彼らの戰車駐め据う...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...自分の倚ってる机も火鉢の火箸も...
豊島与志雄 「都会の幽気」
...若者の一人は舷の欄に倚つて沖をぼんやり見ながら「ヨイトフイトサと唄つて居る...
長塚節 「佐渡が島」
...昔ながらの欄干に倚((よ))る欧羅巴((ヨーロッパ))が私は恋しいよ...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...お延はそれに倚(よ)って...
夏目漱石 「明暗」
...物思はしげに窓に倚つてゐる姿...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...私からつい数歩向うの窓に倚(よ)りかかっているのを...
堀辰雄 「三つの挿話」
...舷側に倚って覗くと...
牧逸馬 「運命のSOS」
...倚(よ)っていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...「呂布さま」「おう……」ふたりは亭の壁の陰へ倚(よ)った...
吉川英治 「三国志」
...椅子(いす)に倚(よ)るやいな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...庭向きの廂(ひさし)の下に倚(よ)ッかかったまま性体(しょうたい)もない...
吉川英治 「新・水滸伝」
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