...古い石の柱に倚りかかって絶えず背中でそれをこすっては...
モオパッサン 秋田滋訳 「親ごころ」
...広間の窓に倚(よ)りかかりながら...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...ことに夜網(よあみ)の船の舷(ふなばた)に倚(よ)って...
芥川龍之介 「大川の水」
...倚(よ)りかかるように前扉に凭(も)たれている様子が彼には笑止に見えた...
有島武郎 「卑怯者」
...光緒己丑三月英倫役満東帰由法国之馬賽口登舟遇日本井上甫水兄亦自欧洲東帰者倚篷筆談不倦頗慰客懐甫水兄於書無敢不読既通泰西文字又通朱陸之学洵東方之博雅也将別矣率成一律以贈其帰時五月十八日舟過安南海書此...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...剣に倚(よ)って待っていたのはここだよ...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「成仙」
...あちこちの卓に倚ってる客たちは...
豊島与志雄 「秦の憂愁」
...偏奇館の窗に倚りて対面の崖を眺むるに...
断膓亭日記巻之四大正九年歳次庚申 「断腸亭日乗」
...障子へ倚(よ)りかかった...
夏目漱石 「それから」
...頬杖を突いて倚(よ)りかかったり...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...下宿(げしゆく)の机(つくゑ)に倚(よ)りかゝつた儘(まゝ)...
夏目漱石 「門」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...裸なる卓に倚(よ)れる客の前に据ゑたる土やきの盃(さかずき)あり...
森鴎外 「うたかたの記」
...妃は冠(かんむり)のしるしつきたる椅子に倚(よ)りて...
森鴎外 「文づかひ」
...机に倚りて襁褓(むつき)縫ひたりしエリスは振り返へりて...
森鴎外 「舞姫」
...床几(しょうぎ)に倚(よ)せているその体躯のように...
吉川英治 「新書太閤記」
...芦汀(ろてい)に臨み、山に倚(よ)り、数隻の小舟をもやった棒杭から、茅屋(あばらや)の垣にかけて、一張りの破れ網が干してあった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...お椅子(いす)に倚(よ)って...
吉川英治 「新・水滸伝」
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