...ことに夜網(よあみ)の船の舷(ふなばた)に倚(よ)って...
芥川龍之介 「大川の水」
...壁ぎわに行ってばらばらにそれに倚(よ)りかかっている五人が...
有島武郎 「星座」
...市人も田舍人も、それに倚りて、酒飮み、藏(しほづけ)にせる豚を食へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...其門前なる湯津楓に倚りて立ちしと云う...
高木敏雄 「比較神話学」
...諸君と相倚り相助けて進取の宏謨に答へむと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...五洲の内を環顧するに一の同種の国なく一の唇歯輔車(しんしほしゃ)相倚(あいよ)り相扶(あいたす)くる者なく...
中島敦 「斗南先生」
...自分(じぶん)の伴侶(なかま)が一つに相(あひ)倚(よ)り相(あひ)抱(いだ)いて微風(びふう)にさへ絶(た)えず響(ひゞき)を立(た)てゝ戰慄(せんりつ)しつゝあるのである...
長塚節 「土」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...少女(をとめ)なれば姿は羞ぢて君に倚る心天ゆく日もありぬべし晶子さんを親しく知らない人は...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...又わたくしの如きものに倚依することの深厚なことを思ひ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...軍服ぬぎて盥卓(たらいづくえ)のそばへ倚(よ)らんとせしメエルハイムは...
森鴎外 「文づかい」
...草深きなかに訪ねし夢跡の寒きかなしさ朽ち柵に倚れば仄かに胸にしむ旅のうれひよ緑濃きなかに見出でし人の世のさぶしさ夢を皆遠く流せし北上が瞳にしみる...
森川義信 「高館」
...楯に倚(よ)って居眠っていた...
吉川英治 「三国志」
...竹の杖に倚(よ)って...
吉川英治 「三国志」
...居室の脇息に倚(よ)った姿も...
吉川英治 「私本太平記」
...壁に倚(よ)りかかったまま...
吉川英治 「宮本武蔵」
...大抵午前の三四時には窓をあけて椅子に倚る...
若山牧水 「樹木とその葉」
...窓に倚りかゝりながら...
若山牧水 「比叡山」
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