...何をか緒(いとぐち)として順序よく申上げ候べき...
泉鏡花 「凱旋祭」
...胸の痛みたえがたき思い致し候う...
伊藤左千夫 「廃める」
...その時候はづれのストオヴの火を見て叫び出しました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...もってこいの天候だった...
海野十三 「火星兵団」
...一人の取籠者と同日の談にこれ有るべく候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...青毛布(ケット)をおおい、顔には白木綿(しろもめん)のきれをかけて有之(これあり)、そのきれの下より見え候口もと顋(あご)のあたりいかにも見覚えあるようにて、尋ね申し候えば、これは千々岩中尉と申し候...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...何共殘念至極に奉存候得共...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...また湿潤な気候のために...
豊島与志雄 「風俗時評」
...どこかに潜伏しているように思われる不安の徴候であった...
夏目漱石 「行人」
...法華經流布(るふ)あるべきたねをつぐ所の、玉の子出生、目出度覺候ぞ...
長谷川時雨 「尼たちへの消息」
...翌朝の糞に軽重は有之可と存候」と緑雨張りの小品を書いた盲の小せんのウィットに積年教育されてきたこの私だから――...
正岡容 「わが寄席青春録」
...こゝは必ず八字に讀むべきにて候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...「いづれの世にいづれの人が理窟を読みては歌にあらずと定め候哉(や)」とは驚きたる御問(おんとい)に有之候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...笑止とも何とも申様がなく候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...今宵は御遠慮申し上げまいらせ候...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...御医師中は蘭方相用候儀御制禁仰出され候間...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...気候が割合に暖かである...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...手足を縮め込んでいる候補生の軍服の襟首を右手でムズと掴みながら...
夢野久作 「戦場」
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