...「兎に角卒倒するのはいかん...
犬養健 「朧夜」
...警官(けいかん)をなぐり倒すと...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...この線条の繰返しは人を生理的心理的に圧倒する性能を持っていて...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...大阪は「よいしよ/\」東京のは「わつしよ/\」夏の日盛りの炎天の下で赤や黄や草色で彩つた團扇や手拭を持つて殺倒する...
竹久夢二 「砂がき」
...黒く枯れた紅葉を机の前のガラス障子になぐり付けて裏の藪を押し倒すようにして過ぎ去った...
寺田寅彦 「凩」
...木の球(たま)をころがして向こうに立てた棍棒(こんぼう)のようなものを倒す遊戯をやっている...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...更に腹帶又下の腹部を突きて打倒す...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...奮然と殿堂の円柱を揺り倒す...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...漫談はもう一転換したなら遥に落語を圧倒する丈の胚芽(はいが)を含んできた...
直木三十五 「大阪を歩く」
...それを冷倒するやからに至っては...
中里介山 「大菩薩峠」
...北条氏を倒すことを...
蜷川新 「天皇」
...しかるに今や創造は事の順序を全く顛倒することによつて主體を壞滅より救ふのである...
波多野精一 「時と永遠」
...天地を貫くフラツシユに昏倒する...
牧野信一 「読書と生活」
...根ぎり(木を伐り倒す人) 三...
正岡子規 「病牀六尺」
...将来第三の説が現われ出て同様に第二のものを打ち倒すことも大いにありうるであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「柳田君は田山に会うと罵倒するので困る...
柳田国男 「故郷七十年」
...殆んど丸太を倒すようで...
山本周五郎 「花も刀も」
...今なおわれわれを圧倒するような文化を残したであろうと思われるほどである...
和辻哲郎 「鎖国」
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