...その個人的な勇敢さによって...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...みちみちくだんのモウニング・コウトがだんだん個人的な声を出す...
谷譲次 「踊る地平線」
...亦從つて公衆的ならずして個人的なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人間の個人的な精神生活は十九世紀の終りから二十世紀の初めで発達が止って了ったかの感がある...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...彼の詩には猶事象そのことに対個人的な興味――結局これは詩に於ては散文に於けるよりも一層散文的なものとして留るもの――があつて...
中原中也 「菊岡久利著「貧時交」」
...そしてこのような不正な行為を抑制し民衆を守る唯一の方法は個人的な不名誉および確かな損失を課することである...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...また個人的な体験をさまざまな形で取り入れている場合がすこぶる多い...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...地主マクシーモフに棍棒をもって個人的な侮辱を加えたという事件に関係しておられるのです...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...個人的な関係で周知の間柄だったからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...テンプルの個人的な事情であり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...個人的な関係もあったからです...
三浦環 「お蝶夫人」
...そこに個人の主観的な自由は否定されて、自己のうちにおける普遍的なもの、超個人的なもの、理性と呼ばれるものの自覚がなければならぬ...
三木清 「哲学入門」
...ところでこのやうに經驗的對象界を構成すると考へられる意識は個人的な意識であることができない...
三木清 「認識論」
...そういう狭い個人的な即物的解決の機敏さだけでは...
宮本百合子 「新しい船出」
...民藝の美には無我(むが)的な超個人的な美が示されるが...
柳宗悦 「工藝の道」
...たとえば個人的な対立といっても...
矢部貞治 「政治学入門」
...こうしたわたしの個人的な問題と...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...前夜の芽出度い個人的な喜びに関しては少しも触れなかった...
横光利一 「旅愁」
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