...社会改良家をそんなに悲しますものは不幸にある自分の仲間に対する同情ではなく――たとえ彼が神の最も敬虔な子であるにしても――彼の個人的な悩みである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...その個人的な能力とは無関係に...
戸坂潤 「科学論」
...新聞経営の一般的経済機構から云えば云わば個人的な現象が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...但し茲でいう自我は決して個人的な経験的な自己でもなく又所謂意識という如き主観でもない...
戸坂潤 「辞典」
...或は特に依頼して会員及び会員外の個人的な研究や寄稿をも求めねばならぬ旨を述べた...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...会員にとって割合私的な個人的な報道がこのニュースで送られるわけであるが...
戸坂潤 「『唯研ニュース』」
...貴下に対して個人的な敬意を感ずるところから...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...が、何という乱暴な、挙動不審な船だろう――グロウヴスの頭には、軽い意味でそんな疑問が沸いていたので、交替時間がきて、ストウンとギブスンに見張(ポスト)を譲って船橋(ブリッジ)を降りると同時に彼は、個人的な、心持ちから、其の「変な船」の正体(アイデンテテイ)を調べてみる気になった...
牧逸馬 「運命のSOS」
...何の先生とも個人的な口を利くことは絶對に嫌ひなものであつたが...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...このとき個人的な...
三木清 「科学批判の課題」
...かような超個人的な主観をカントは意識一般と称した...
三木清 「哲学入門」
...個人的な生活の面では何をしようとそれはその人の勝手であるという考えかたがあったらしい...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...個人的な心理主義的作風に陥って行ったのである...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...(c)個人的な義理は少しもなく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...個人的な美術館の幾つかの例を挙げ得るであろう...
柳宗悦 「民藝四十年」
...政治では、言葉の上で表面はどんなに理想主義的な崇高(すうこう)なことが語られても、その裏面に入って見れば、階級的、党派的、個人的な偏見や、野心や、希望や、感情の表現にすぎないことが多い...
矢部貞治 「政治学入門」
...個人的な現象にしかならないのだ...
山之口貘 「つまり詩は亡びる」
...個人的な享楽機関と来たら...
夢野久作 「狂人は笑う」
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