...やがてそれが各被害地個々に具体化した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ついでに原子個々にそれぞれ生命を付与する事によって科学の根本に横たわる生命と物質の二元をひとまとめにする事はできないものだろうか...
寺田寅彦 「備忘録」
...文芸作品(一般に芸術作品)の相貌を個々に明らかにすることは文芸を「認識」の一つと見る観点以外からは導かれ得ないだろうと思われる...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...個々に断ち切られた瞬間のみが...
豊島与志雄 「二つの途」
...戦いは個々に分かれ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...個々について云うのでなく...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...個々に共通する本質点を探(さが)してみよう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...次に私は簡単に主なる批判者の批判を個々に批判してゆくであらう...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...それから鳥達の個々に就いて...
松永延造 「職工と微笑」
...個々にしては死すべきもの...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこに人は琵琶と琴と笛を個々に聞かないで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...われわれが個々に...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人心は個々にして深き必要を有す...
山路愛山 「詩人論」
...――そう、聞いているのか、否か、越前守の面上には、何も、はたから読みうるほどな顔いろも見えず、この一室は、かくてこの事件の全貌を、個々にも、外廓からも、根本的に洗いあげるべき、一大吟味室とはなっていたのである...
吉川英治 「大岡越前」
...個々に撃とうとした計なども...
吉川英治 「私本太平記」
...人間個々にもそれがある...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...まる二年の歳月は、個々に、機構に、世潮に、国際的に、大きな変化を超えている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...何か大きな不可抗力の中に漂う彼らの生命を個々に追いながら...
吉川英治 「随筆 新平家」
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