...ついでに原子個々にそれぞれ生命を付与する事によって科学の根本に横たわる生命と物質の二元をひとまとめにする事はできないものだろうか...
寺田寅彦 「備忘録」
...文芸作品(一般に芸術作品)の相貌を個々に明らかにすることは文芸を「認識」の一つと見る観点以外からは導かれ得ないだろうと思われる...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...カントが「外感」の形式と呼ぶものは感性知覚が常に空間的な関係に於て与えられるということを意味するのであるがそれには未だ個々に就いて知覚の空間的な順序が何であるかは考えられていない...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...而して諸科の學術が個々に分離せずして...
内藤湖南 「學變臆説」
...それは図書館が個々に孤立して...
中井正一 「「焚書時代」を脱却」
...個々について云うのでなく...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...個々に共通する本質点を探(さが)してみよう...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...個々に並行して来たのである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...個々に枚挙して証明することは不可能である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...あの凡庸な民衆個々に...
柳宗悦 「民藝四十年」
...人心は個々にして深き必要を有す...
山路愛山 「詩人論」
...なお端の方から個々に注意してみると...
吉川英治 「江戸三国志」
...また個々に敵団を剿滅(そうめつ)して...
吉川英治 「三国志」
...まる二年の歳月は、個々に、機構に、世潮に、国際的に、大きな変化を超えている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...何か大きな不可抗力の中に漂う彼らの生命を個々に追いながら...
吉川英治 「随筆 新平家」
...個々に見れば見るほど...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...個々に力を分散して戦うほかなかった...
吉川英治 「源頼朝」
...脇侍を個々に観察すると...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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