...雨粒の大いさなどは個々にそれ程精密に知る必要はないのであるし...
石原純 「雨粒」
...やがてそれが各被害地個々に具体化した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...このように外界の存在を認めその現象を直接に感ずるのは吾人(ごじん)の感官によるほかはないのにその感官がすこぶる粗雑なものであってしかも人々個々に一致せぬものである...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...個々によってまったく異なるものなのです...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「同一事件」
...若し國民が個々に自覺して社會の根本思想を改革しない限りには...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...個々について云うのでなく...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...個々にその要素の一々を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...個々に枚挙して証明することは不可能である...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...どちらが消滅しどちらが保存されたか個々に区別できないことに他ならないことが明らかである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...次に私は簡単に主なる批判者の批判を個々に批判してゆくであらう...
平林初之輔 「諸家の芸術価値理論の批判」
...皆さん個々に想像してごらん...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...これを離(はな)せば個々に分かれる...
牧野富太郎 「植物知識」
...個々に言へば彼の...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...そのかたまりを崩して個々に動いてゐたからである...
室生犀星 「帆の世界」
...あの凡庸な民衆個々に...
柳宗悦 「工藝の道」
...個々に営んでいるのが多いことである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...男性的な駿馬(しゅんめ)と騎手とが個々に持つ...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...個々に撃とうとした計なども...
吉川英治 「私本太平記」
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