...大急ぎで倉皇として出かけた...
...倉皇とした様子で机の上を整理した...
...彼は倉皇とした態度で退社した...
...火事に遭った時、倉皇として逃げ出した...
...故障した車を修理するため、倉皇として専門家を呼んだ...
...倉皇(さうくわう)と菅畳(すがだたみ)から身を起した...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...倉皇とそれを踏み殺さうとした...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...倉皇(そうこう)と俥に身を隠した私自身の臆病な心もちが...
芥川龍之介 「開化の良人」
...殆(ほとん)ど仇(かたき)にでも遇(あ)ったように倉皇(そうこう)と僕にオペラ・グラスを渡した...
芥川龍之介 「湖南の扇」
...倉皇(そうこう)とさっきの幕を引いた...
芥川龍之介 「将軍」
...倉皇(そうこう)と店先の暖簾(のれん)をくぐりました...
芥川龍之介 「妖婆」
...倉皇(さうこう)として佛(ふつ)に從(したが)ふならば...
伊東忠太 「國語尊重」
...倉皇視聽を掩はむとする人々よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...倉皇視聴を掩(おほ)はむとする人々よ...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...如何なる事と心驚きながら父は倉皇(そうこう)出で行きたるに...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...藩士の一人が僅かに土佐藩の一士人を傷つけたという事情のために倉皇狼狽(そうこうろうばい)して...
中里介山 「大菩薩峠」
...筮師は公の前を退くと直ぐに倉皇(そうこう)として国外に逃れた...
中島敦 「盈虚」
...蒸(む)されるやうな暖(あたゝ)かさに居(ゐ)たゝまらなく成(な)つて倉皇(そゝくさ)と遁(に)げ去(さ)つた後(あと)へ一遍(ぺん)に來(き)た春(はる)の光(ひかり)の中(なか)に彼(かれ)は意識(いしき)を恢復(くわいふく)した...
長塚節 「土」
...倉皇として立去ったのである...
原民喜 「翳」
...倉皇のうちに間借りを求めた...
牧野信一 「白明」
...その晩の隣室は忽ち灯りも消して、全く空房に等しい静けさであつたが、夜があけると間もなく私がうとうとしてゐるうちに、倉皇と出立した...
牧野信一 「風流旅行」
...上帝倉皇天に登り復(また)と地上へ降(くだ)らず...
南方熊楠 「十二支考」
...彼はちょうどこの場へ来合せ、倉皇、営中へ入って、すぐ孔明を諫(いさ)めた...
吉川英治 「三国志」
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