...恐れるのは武人の技倆(ぎりょう)である...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...そして相互の人格・才幹・技倆・能力・体力に非常なる懸隔があって...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...ゆえに爾先(ま)ず己が身を下に投(なげ)よさらば衆人爾の技倆に驚き爾に注目するに至らん...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...どうやら出来るくらいの「伎倆(ぎりょう)」を...
太宰治 「人間失格」
...なかなか伎倆(はたらき)もんなんだ...
徳田秋声 「新世帯」
...閣下はたとひ政治家たるの技倆なきも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其伎倆彼れに優るもの必ずしも之れなきに非らじ而も學堂の如く功名心に富み...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自然に議長たるの伎倆を示したればなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...閣下はたとひ政治家たるの技倆なきも...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どの口でそんなことが言えるか――息子の技倆を考えてやればこそ給料を元どおり与えてるのであって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...新しいものを仕立てる裁縫師との截然たる懸隔をその伎倆に示したものと...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...その寄宿学校を経営してござる女の校長先生の常識と伎倆によって左右されるものである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...主婦の技倆(うでまへ)の鮮やかさを口々に褒めそやしはじめたものぢや...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...この人は十分の技倆をもった写実家です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或ひは綺倆がわるいほど旅愁が旅愁らしく感じられるかも知れぬ...
室生犀星 「京洛日記」
...すぐ赤児の綺倆(きりょう)をほめた...
室生犀星 「童子」
...お奈美殿は藩内随一の御綺倆(きりやう)とこそ承れ...
夢野久作 「白くれない」
...然し、そちの技倆も、加藤殿のようなお目利(めきき)が、認めて下さるように迄なって、わしも共々欣ばしい』『皆、御高恩による所でございます』『何の、そちの天質と努力のいたす所...
吉川英治 「山浦清麿」
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