...新之丞(しんのじょう)も首取りの半兵衛と云われた夫の倅でございます...
芥川龍之介 「おしの」
...せめては倅(せがれ)の弥三郎(やさぶろう)でも...
芥川龍之介 「報恩記」
...月二十五円ずつを倅の為に割(さ)いてくれたのである...
直木三十五 「死までを語る」
...その名をきいて始めてその女が倅(せがれ)の妻の鶴子である事を知ったのである...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...けれども倅(せがれ)の痩腕(やせうで)を便(たより)に...
夏目漱石 「永日小品」
...あれの命日も三月八日だがなと、訴えるような顔をして、倅に云うと、はあ、そうでしたっけと答えたぎりである...
夏目漱石 「永日小品」
...倅の色気狂野郎を並べて置いて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...話は与作が真打(しんうち)で、町内の尤(もっと)もらしいのが五六人、番頭の左太松と、倅の甲子太郎と、出入りの鳶(とび)の頭寅松(とらまつ)と、小僧が二人――吉之助(きちのすけ)と宮次(みやじ)が、大切(おおぎり)の道具方に廻りました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倅の佐の市が働き者で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「孫六が倅に介抱されながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この外に主人総右衛門と女房のお早と倅(せがれ)の島三郎と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本当に倅の竜吉が人手にかかって殺されたものなら――と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倅の久太郎でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あたしも倅が恋しくなった...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...現在は長者町の場末にささやかな家を借りて細君と倅(せがれ)とが青物商を営んでいる...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...オランダ土産の葡萄酒を出させて自分と倅との杯に注ぐ...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...フィリラが生んだ名高い倅だ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...倅(せがれ)仲平が学問修行も一通り出来て...
森鴎外 「安井夫人」
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