...僕は自分の倅(せがれ)に毛の生えた程度の中尉や少尉...
石川欣一 「比島投降記」
...以前わたしは趙太爺の倅(せがれ)の茂才(もさい)先生に訊いてみたが...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...己の倅を大阪の邸にあずけておるが...
直木三十五 「南国太平記」
...父の倅じゃ」月丸の決心は...
直木三十五 「南国太平記」
...目から鼻へ抜けるような小倅でございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...夜遊びに出た愚かな倅(せがれ)と一緒になったのでしょう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倅の良太郎が二十五にもなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三倅(せがれ)の甲子太郎(きねたろう)はまだ二十そこそこの若い男で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奥では主人夫婦、倅、娘、お町の五人、枕を並べて唸(うな)っているのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...堅気になる気になった倅に...
長谷川伸 「瞼の母 二幕六場」
...何とか会社の重役の倅で...
牧野信一 「小川の流れ」
...そのまゝの表情で喉の奥にわらひ声などをたてる片目のおかくの倅の風貌は見るからにぶくりんなのです...
牧野信一 「月あかり」
...茶山が神辺(かんなべ)の菅波久助の倅百助(ひやくすけ)であつたことは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...倅蘭軒ほど茶山に親しくはないまでも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...同人(どうにん)倅(せがれ)四郎助(しろすけ)...
森鴎外 「大塩平八郎」
...倅の思想が他の方面に向くようにしたい...
森鴎外 「かのように」
...実に混沌の生んだ奇怪な倅ではある...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...実は私の方でも相続させる積りの倅が死にました...
柳田國男 「ひじりの家」
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