...同時に又彼女と悪縁を結んだ倅の仁太郎や嫁のお民も情ない人間に感じ出した...
芥川龍之介 「一塊の土」
...――しかし倅も不運なやつでございました...
芥川龍之介 「報恩記」
...見合わせてそのじいの倅の友だちの叔父の神田の猿楽町(さるがくちょう)に錠前なおしの家へどうとかしたとか...
芥川龍之介 「水の三日」
...彼の倅(せがれ)が彼の代理をした...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...倅(せがれ)などはとうから気がついていたぞえ...
徳田秋声 「黴」
...いやだっていったじゃないか」しかし倅のつっけんどんな返辞にもさからわず...
徳永直 「白い道」
...牧の倅を、小太郎の首を狙っている者を、小太郎の許へつれて参るのじゃ...
直木三十五 「南国太平記」
...勘当されていた倅の三之助...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...雲龍斎又六に横取りされたのでございます」「やはりそうか」「又六は倅の銘を削った上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何とか眼鼻だけは付けるつもりです」倅(せがれ)の命を助けるのまで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何の思案も手段(てだて)もございません」「…………」「倅内匠は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの晩倅がどこに居たか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倅はお喜多さんに呼出されて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――その腐った御家人の株を買って倅を二本差にしようなどとは悪い料簡(りょうけん)だぜ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あれは石井家の倅の幾太郎に嫁合(めあわ)せることになったそうだから」平次は後口の悪さは兎も角...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...倅の久太郎を走らせて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...アレが居ては倅壹岐の妨げになるから早々(そうそう)呼還せ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...倅(せがれ)どもはそちこち出てしまう...
柳田国男 「雪国の春」
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