...翌日、家へ帰ると、彼は母に、今月の俸給は、非常に困って居る同僚があったので、それに貸してやった...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...二十三円の俸給の外に何の収入もない彼には結局如何にもならないと云ふ事が解ったばかりであった...
池宮城積宝 「奥間巡査」
...幾何かの持越と先月分の俸給十三圓...
石川啄木 「鳥影」
...社で滿足に約束の俸給を拂はれない爲め...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...なおかつ凍(い)てた馬鈴薯だけで命をつないでいる人たちから俸給をもらい...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...この俸給表の中、彼よりも不當にも俸給の多い教師の名前の横には、赤鉛筆で棒が引いてある...
中島敦 「かめれおん日記」
...幾千という年俸を取っているそうだが...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...されどもまず米の相場を一両に一斗(と)と見込み、この割合にすれば、たとい塾中におるも外に旅宿するも、一ヶ月金六両にて、月俸、月金、結髪、入湯、筆紙の料、洗濯の賃までも払うて不自由なかるべし...
福沢諭吉 「慶応義塾新議」
...現物の俸禄米を持てあました役人は...
本庄陸男 「石狩川」
...俸禄にあまやかされ...
本庄陸男 「石狩川」
...今まで無用な書物を買ひ込んで月々の俸給を浪費したことが後悔された...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...俸給の上つた話、諸會社の賞與の話、物の値段の話、たまに話題が變つたと思ふと、それは猥談に極まつてゐるといふのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...俸有減制...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...身庶人而俸賜三百石(みしよじんにしてほうさんびやくこくをたまひ)...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...おれの年俸は、講座給を入れて二千七百圓なのだ...
森鴎外 「半日」
...職工の俸給の全部を受取った西村は...
夢野久作 「オンチ」
...むろん俸給は安いし...
夢野久作 「老巡査」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??