...俸禄(ほうろく)の豊(ゆたか)なるに安(やす)んじ...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...一向俸給の上らなささうな四十男が...
薄田泣菫 「茶話」
...自分が単に職長として主家から俸給を受けていた時は生活もその範囲内で済み...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...従来の日俸の三割くらいを減じ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...それと加俸五割で計九十七円五十銭の給金です...
太宰治 「虚構の春」
...俸禄が厚いに係わらず...
田中貢太郎 「富貴発跡司志」
...幾度も執拗にやって来ては僅かの彼の俸給をさえ押えると云って脅かすそのでぶでぶと脂ぎった顔が...
豊島与志雄 「生あらば」
...」彼は騎兵中隊長としてのわずかな俸給の半額のほか何らの財産も持たなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...掏摸(すり)の親分たる探偵(たんてい)に高い月俸を払う所である...
夏目漱石 「草枕」
...一定俸禄に衣食する貧乏軽士に開港後の物価騰貴がことさらこたえて...
服部之総 「志士と経済」
...俸禄にあまやかされ...
本庄陸男 「石狩川」
...その出しゃばり巡査はおそらく罰俸(ばっぽう)でも食って郡部へまわされでもしたことだろうが...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...つまりただの助手では俸給が決まっていてなかなか上るものではないが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...大急ぎで基本財産とか神社の設備とか神職の増俸とかを強いるは心得がたし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...その俸給を増さんことこそ願わるれ...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...遂に給を俸銭に仰がざることを得なくなった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...きょうは十日……俸給日じゃろ」「アハハ...
夢野久作 「オンチ」
...「俸給は十時から渡すんだっけな」と戸塚もカメリヤの袋を出しかけた...
夢野久作 「オンチ」
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