...又筵の上に俯伏(うつぶ)してしまつた...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...俯伏(うつぶし)になりて...
泉鏡花 「活人形」
...俯伏せに丸くなっている...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...一夜まんじりともしないで踊りつづけ暁方近くには疲れきって舞台に俯伏したまま前後不覚に寝入ってしまった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鷺娘」
...赤星は俯伏せに倒れている男を抱き上げて顔を見たら...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鳩つかひ」
...あの恐ろしい機構(からくり)に引掛って路面の上へ俯伏(うつぶせ)にぶっ倒れる...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...竹藪の入口に俯伏して寝てゐた...
太宰治 「お伽草紙」
...雪の上に俯伏して居れば雀のお宿に行けるなんて...
太宰治 「お伽草紙」
...雪の上に俯伏したまま...
太宰治 「お伽草紙」
...漸(やっ)と私を許してから三四分間経って此度は俯伏しになって...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...俯伏しなさむ同胞のその禍難すら...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...遂(つひ)には手(て)にした鎌(かま)の刄先(はさき)で少(すこ)しづゝ土(つち)をほじくりつゝ女(をんな)は白(しろ)い手拭(てぬぐひ)の端(はし)を微動(びどう)させては俯伏(つゝぷ)しなから微笑(びせう)しながら際限(さいげん)もなく其處(そこ)に凝然(ぢつ)として居(ゐ)ようとする...
長塚節 「土」
...床に膝をついて椅子の中に俯伏せになつたまゝ...
牧野信一 「舞踏会余話」
...右の手には守本尊を捧げ持って、俯伏したときに、それを額に押し当てていた...
森鴎外 「山椒大夫」
...娘が俯伏(うつぶ)せに倒れていた...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...コロリと俯伏(うつぶ)せに倒れている……材木の蔭から躍り出た兇漢に...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...顔を俯伏(うつぶ)せたまま...
吉川英治 「親鸞」
...或はぺったりとこれも同じく何物かに身を寄せて俯伏せに寝ているか...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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