...左右に(どう)と俯伏(ひれふ)して...
巌谷小波 「こがね丸」
...俯伏している不二子の身近に...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...竹藪の入口に俯伏して寝てゐた...
太宰治 「お伽草紙」
...やや右俯伏せに倒れていた令嬢エミーラの無残なる屍体のみであった...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...はじめには負傷者の床の上で一枚の獣皮を頭から被って俯伏(うつぶ)しになっているが...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...セルギウスは俯伏(うつふし)になつた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...酷(ひど)く行逢(いきや)ひたくなつてなあ」お品(しな)は俯伏(うつぶ)した額(ひたひ)を枕(まくら)につけた...
長塚節 「土」
...遂(つひ)には手(て)にした鎌(かま)の刄先(はさき)で少(すこ)しづゝ土(つち)をほじくりつゝ女(をんな)は白(しろ)い手拭(てぬぐひ)の端(はし)を微動(びどう)させては俯伏(つゝぷ)しなから微笑(びせう)しながら際限(さいげん)もなく其處(そこ)に凝然(ぢつ)として居(ゐ)ようとする...
長塚節 「土」
...しかし俯伏(うつぶ)しになっている彼の顔を...
夏目漱石 「こころ」
...一時頃には女の方は腹痛だといって俯伏(うつぶ)しになって...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...顔を見られぬように炬燵の上に俯伏(うつぶ)した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...千鶴子も俯伏せになっていたが黙って何も云わなかった...
横光利一 「旅愁」
...千蛾老人のからだは前に俯伏して...
吉川英治 「江戸三国志」
...おさらばでござる」がくり俯伏(うつぶ)した時には...
吉川英治 「剣難女難」
...朱のなかに俯伏(うつぶ)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...顔を俯伏(うつぶ)せたまま...
吉川英治 「親鸞」
...ハッと私は眼が眩(くら)んで両眼を抑えたまま俯伏(うつぶ)してしまったのです...
吉川英治 「親鸞」
...きゃっといって俯伏(うっぷ)した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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