...竹藪の入口に俯伏して寝てゐた...
太宰治 「お伽草紙」
...ひとりで俯伏(うつぶ)したらいいじゃないか...
太宰治 「チャンス」
...一体の地面よりは一段高い芝生の上に小さな猪口(ちょこ)の底を抜いて俯伏(うつぶ)せにしたような円錐形の台を置いて...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...俯伏せになって、既に褐色に変色しているのもある...
外村繁 「落日の光景」
...お品(しな)は俯伏(うつぶ)したなりで煙臭(けぶりくさ)くなつた鰯(いわし)を喰(た)べた...
長塚節 「土」
...お品(しな)が蒲團(ふとん)を敷(し)いて遣(や)つたので勘次(かんじ)はそれへごろりと俯伏(うつぶ)しになつて其(そ)の額(ひたひ)を交叉(かうさ)した手(て)に埋(うづ)めた...
長塚節 「土」
...佐原屋が俯伏せになって倒れている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あるものは俯伏せになり...
久生十蘭 「海難記」
...突然そこに俯伏(うつぶ)してしまった...
堀辰雄 「曠野」
...もうおっつけ役人が来るだろう」真蒼になって為吉は寝台(パアス)の上に俯伏した...
牧逸馬 「上海された男」
...(俯伏して崇拝しつつ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「苦しくなったら地面へ俯伏(うつぶ)すんだ」と幸太がどなった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...面を鬣(たてがみ)に俯伏(うつぷ)せていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...千蛾老人のからだは前に俯伏して...
吉川英治 「江戸三国志」
...その上へ俯伏しておいでだった...
吉川英治 「私本太平記」
...元成は身を俯伏(うつぶ)せてさけび...
吉川英治 「私本太平記」
...朱のなかに俯伏(うつぶ)していた...
吉川英治 「新書太閤記」
...俯伏(うつぶ)した...
吉川英治 「親鸞」
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