...俯伏(うつぶし)になりて...
泉鏡花 「活人形」
...薄く雪の積った地面の上に俯伏(うつぶせ)に倒れていた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...俯伏(うつぶせ)のままじっとしていたら...
太宰治 「春の盗賊」
...死なして頂戴(ちょうだい)」いうてテーブルに俯伏(うつぶ)したなり...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...椅子を両手で抱くようにして俯伏せになった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...一体の地面よりは一段高い芝生の上に小さな猪口(ちょこ)の底を抜いて俯伏(うつぶ)せにしたような円錐形の台を置いて...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...俯伏しなさむ同胞のその禍難すら...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...お品(しな)が蒲團(ふとん)を敷(し)いて遣(や)つたので勘次(かんじ)はそれへごろりと俯伏(うつぶ)しになつて其(そ)の額(ひたひ)を交叉(かうさ)した手(て)に埋(うづ)めた...
長塚節 「土」
...俯伏せになって長くなっていると...
久生十蘭 「ノア」
...小さい部屋のなかへ俯伏(うつぶ)せに倒れてしまった...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...突然そこに俯伏(うつぶ)してしまった...
堀辰雄 「曠野」
...顔を見られぬように炬燵の上に俯伏(うつぶ)した...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...俯伏(うつぶ)せになったまま...
山本周五郎 「花も刀も」
...「苦しくなったら地面へ俯伏(うつぶ)すんだ」と幸太がどなった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...俯伏(うっぷ)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...俯伏(うつぶ)した黒髪は...
吉川英治 「新書太閤記」
...きゃっといって俯伏(うっぷ)した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...慚愧(ざんき)にたえない姿をして、枕に額を押しあてた儘、息ぎれのやむまで、俯伏していた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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