...勿論其時分は春日(かすが)の社(やしろ)も今のやうに修覆(しうふく)が出来なかつたし...
芥川龍之介 「一番気乗のする時」
...壁の修覆と言つても塗替へるとなると大變であるから豫ての計畫通り壁土のやうな色をした洋紙で一面に張り詰める事を思ひ立つた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...久しく鼻が欠けたままになつてゐた(今は修覆されてゐるが)...
高浜虚子 「六百句」
...器械に修覆を要すべき事の起こりて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...壁の漆喰(しっくい)の下からはところどころ修覆に使った古煉瓦が露出している...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...いろいろ修覆(しゅうふく)しているうちに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いろ/\修覆(しうふく)して居るうちに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中に千兩箱でも隱してあると面白いんだが――近頃修覆(しゆうふく)したばかりで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...中に千両箱でも隠してあると面白いんだが――近ごろ修覆したばかりで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長年の心願が叶(かな)ってさいしょに付いたお役目が上野東照宮の修覆係でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...他言は堅く無用に願ひ度い――實は小石川傳通院大修覆(だいしゆうふく)のため...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...建立(こんりふ)や修覆(しゆふく)の場合隨分五十兩百兩と寄進する人もないとは申されぬが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...日光山修覆(しうふく)の御用も勤める家柄...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...古陶器や美術品を上手に修覆するので...
久生十蘭 「悪の花束」
...軍艦の修覆その他の入用(にゅうよう)を払いたいと云うと...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その一日の上り高で神殿を修覆し貯蓄金もできしなり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...エルリングが修覆している...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...痣(あざ)や火傷のひっつりは見事に修覆されるでしょうし...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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