...私は色彩も筆觸も構圖も――換言すれば微細なる技巧(テクニツク)が――問題にならない樣な繪は信用しない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...俺の言明を信用しないというんなら...
犬田卯 「瘤」
...にわかにこの青年学徒のしめすところの結論を信用しないであろうけれど……...
海野十三 「金属人間」
...君はやっぱり信用しないだろう...
海野十三 「地球を狙う者」
...私は医者の言う事はあまり信用しない性質である...
太宰治 「薄明」
...従って誰の話も信用しない男だものだから...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...だから私は知性というような二股かけた日本語は信用しないのである...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...信用しないのに何もかも彼の云ひなりに返事をしたといふのも変なものだが...
中原中也 「夏の夜の話」
...少しもものを信用しない態度は朝吉のあらゆる素質の中でもすぐれた点かもわかりません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...てんで信用しないじゃありませんか...
久生十蘭 「肌色の月」
...かつて一度もそんな偶然性(アクシデンテ)なんか信用しない男だった...
久生十蘭 「魔都」
...信用しないやうな目付をくれて...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一体に癩者は医学といふものを信用しない傾向がある...
北條民雄 「癩院記録」
...そんな話は信用しない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...併せて重信をしていよいよ磯貝を信用しないではおかないような口吻を――またしてもまた圓朝は一石三鳥の実をものの見事に挙げている...
正岡容 「我が圓朝研究」
...從つてまた信用しない人間である...
三木清 「人生論ノート」
...われわれ人間の知恵の方はあんまり信用しない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まだ科学的な厳密さより信用しないという絵だ...
横光利一 「旅愁」
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