...霊格として信仰することは断然止むべきだと考えたのである...
石原莞爾 「戦争史大観」
...ただわたしの肩幅ばかりを上衣をひっかける釘でもあるかのように計るのでは何の役に立とうか? われわれはグラティアたち〔美・優雅・喜びの象徴である姉妹の三女神〕をもパルカたち〔運命をつかさどる三女神〕をも信仰するのではなく流行(ファッション)を崇拝するのだ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...それ故凡人はこれよりありがたい事はないと信仰するも無理はなく候...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...身禄さんを信仰するかどうとかいうのではなく...
豊島与志雄 「霊感」
...正直な謙虚な自然科学者に神を信仰する者が多く...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...先生を信仰する人は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「学者がその宝庫を尊重すること市民が観音を信仰するほどの熱があったなら...
中里介山 「山道」
...僕は幻を信仰する事は出来ませんね...
長與善郎 「青銅の基督」
...「いえあの御顔色はただの御色では御座いません」と伝通院(でんずういん)の坊主を信仰するだけあって...
夏目漱石 「琴のそら音」
...最後に自分に神を信仰するかと尋ねた...
夏目漱石 「夢十夜」
...わしの信仰する神様のあらたかな御影(みかげ)を拝まして進ぜるわ」露月は刀を引付けて...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...赤岩さんにとっては信仰する宗教が二つ出来たと見てさしつかえ無いのです...
三好十郎 「恐怖の季節」
...まったく誰でも何事かを信仰する人は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間はかえってその理解しえざるものを信仰す(出所不詳)とか人間の精神は晦冥(かいめい)なるものを好んで信仰する傾向あり(タキトゥス)とかいう古人の非難を避ける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不動様を信仰すると梅毒になるというので……...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...足萎え和尚を信仰するものが...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...日ごろ信仰する妙見の夢告によれば...
吉川英治 「新書太閤記」
...それへ来たのはどなた様じゃ! もしやこのばばが日頃信仰する観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)の化身(けしん)ではお在(わ)さぬか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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