...人事を尽して天命を俟つ――人間の真髄...
種田山頭火 「其中日記」
...夫は人間の知識や技術を俟つことなくしては発達し得よう筈がないではないか...
戸坂潤 「科学論」
...――それぞれの部門の報告に俟つことにする...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...そこでは人類学的・考古学的・人種学的・土俗学的・な諸研究――それは現在に於ける原始民族の研究に俟つ処が甚だ多い――が...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...解釈を伴わず解釈を俟つことのない如何なる事実も無い...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...優れたる批評家の眼力に俟つの外はない...
豊島与志雄 「小説の内容論」
...文学上のむずかしい理論を俟つ必要はない...
豊島与志雄 「表現論随筆」
...そは明朝に至るを俟つて品川湾頭に飛ぶ白鴎に問ふ可し十二月十二日...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...三田社中才子多し文を作るに巧なるものを求めなば何ぞ二子のみを俟つに及ばんや...
永井荷風 「偏奇館漫録」
......
仁科芳雄 「國民の人格向上と科學技術」
...藝術の完成と相俟つて行くべきものだ...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...即ちそれの行くへを遮つてそれに抵抗を與へ緊張を促しつつそれの自己主張を誘發する實在者を俟つてはじめてそれの實在性は維持されるゆゑ...
波多野精一 「時と永遠」
...それはそれを客觀的事態として眞理として表象し承認し主張する主體の存在を俟つて...
波多野精一 「時と永遠」
...フアウスト劇の基礎は詩味と相俟つて...
牧野信一 「手紙」
...我ら工業日本の再建を頓に忌嫌するごとき市井閑人の閑文字を俟つことなくんば...
正岡容 「浅草燈籠」
...両々相俟つてその艶を...
正岡容 「初代桂春団治研究」
...なぜなら私がそれについて表象する性質は悉く此背景を俟つて可能なのであつて背景そのものではないから...
三木清 「人生論ノート」
...そしてそれは個人の自由な精神の活動に俟つのである...
三木清 「哲学入門」
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