...ひとえに女王の御意に俟つという条件だった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...理想は教育を俟つて実現することを考へれば...
時枝誠記 「国語学と国語教育」
...専ら文芸を一つの認識として検討する広範義に於ける認識論を俟つ他ないと思うが...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...何となれば斥力は接触に俟つのであったからである...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...単に十九世紀後半以来の自然科学の急速な発達に俟つだけでは充分ではなかったので...
戸坂潤 「科学論」
...彼のジャーナリスティックな論筆を俟つまでもなく注目に値いするものであるが...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之は経験を俟つことなしに二つの科学の位置関係から云っても...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...職工の熟練に俟つ部分を極度に小さくすることである...
戸坂潤 「読書法」
...解釈を伴わず解釈を俟つことのない如何なる事実も無い...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...今後一層の研究と相俟つてわが社で二三萬臺製造する原價と米國の數十萬臺のコストとを相匹敵せしめ更に之より引下げん事を目標としてゐる次第である...
豊田喜一郎 「プレスの操作に手工業を加味」
...一體に幽邃な平和な此の水は山の姿と相俟つてどうしても...
長塚節 「白甜瓜」
...塲面(ばめん)々々の感(かん)じと相(あひ)俟つて音響(おんけう)の効果(こうくわ)が實(じつ)に巧(たくみ)に用(もち)ゐられてゐるが...
南部修太郎 「文壇球突物語」
...謹みて江湖博學の是正を俟つ...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...何々坊といふのは有馬の湯の宿特有の名でその広大な構へと相俟つてこの温泉の古い歴史と伝統とを誇示してゐる...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ことに長篇の詩のあふれるばかりに充實した感じなどに對しても言へるやうに思へますさうしてさういふさまざまな感じが相俟つつて...
堀辰雄 「「古代感愛集」讀後」
...それが祖父の影響と相俟つて...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...しかしそれが感性的直觀に關して成立し得るといふことは構想力の媒介を俟つて初めて可能である」(Kr. d. r. V. A 124)...
三木清 「論理と直觀」
...朝鮮モンロー主義……売国巨頭株の一掃……手に唾して俟つべしだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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