...本能としての愛で愛し合つてこそ其愛情が純粋さを保つのであつて経済関係が這入れば這入るほど鎖のやうなつながりに親子の間はなるのであるとかう信ぜられるのであります...
有島武郎 「農場開放顛末」
...務めて平和を保つに似たり...
泉鏡花 「海城発電」
...孔子(こうし)や釈迦(しゃか)や耶蘇(やそ)もいろいろなちがった言葉で手首を柔らかく保つことを説いているような気がする...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...一方では季題や去(さ)り嫌(きら)いや打ち越しなどに関する連句的制約をある程度まで導入して進行の沈滞を防ぎ楽章的な形式の斉整を保つと同時に...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...汝が汝の自己を保つ間...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...從つて純粹單純なる存在及び形相・眞實の存在及び形相を保つもの...
波多野精一 「時と永遠」
...「もう、あと、三日だね?」「何が?」「正月が来ると云ふ事さ……」「あら、お正月の事なンか、考へてみた事もなかつたわ」「どうだね、今日、このまゝ、伊香保か、日光の方へでも行つてみる気はないかね?」「まア、伊香保つて、私、行つた事ないけど、いゝわねえ……...
林芙美子 「浮雲」
...そしてあの大弾動を保つてゐるのか...
牧野信一 「海棠の家」
...それらの酔漢を眼にして何時か遊女に対しても端然たる態度を保つやうになつてゐた僕であるが...
牧野信一 「川蒸気は昔のまゝ」
...」道子は相かはらず冷かな調子を保つてゐたが...
牧野信一 「爪」
...不貞な表情を保つた...
牧野信一 「素書」
...夏の暑い時には身体(からだ)の脂肪分が分解されて減りますから食物に多くの脂肪分を要するので冬の寒い時に脂肪分を以て体温を保つと同時に夏の暑いには脂肪分を以て炎熱を避けるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...最大の権威を保つのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...「永遠の今」を保つもののみが時代を征御(せいぎょ)する...
柳宗悦 「工藝の道」
...そのため古格を保つ町はほとんど失われ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...また香気を保つためにも水に浸さぬようであるが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...十一QとSとの二川の浸蝕力は均衡を保つて来た...
横光利一 「静かなる羅列」
...四海の平安を長く保つことはできぬ...
吉川英治 「三国志」
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