...その表面を現在のまゝの広さを保つてゐる間は...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...銀行の地位が保つて行けるやうにご盡力下さい...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...その秘密を保つ為にはどんな犠牲も忍ばねばならぬと覚悟を極めていた...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...きつと わたしの憂はわたしの弱い身体(からだ)を中庸の微韻のうちに保つ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...あの平衡を保つ本能をすべて...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...それといつも変らぬ角度を保つ...
富永太郎 「秋の悲歎」
...恐らく身の安全を保つことは出来まい...
永井壮吉 「冬日の窓」
...両者の完全なる調和を保つ所に...
夏目漱石 「教育と文芸」
...主體性を保つ以上主體は自己主張をもつて再び他者に衝突し更に新たに無におとしいれられて結局壞滅にをはるのではなからうか...
波多野精一 「時と永遠」
...営林署だけで保つてゐるやうな島だが...
林芙美子 「浮雲」
...そんな間に割り込んで素知らぬ顔を保つてゐるなどゝいふそんな気の利いた仮面をかむることなんて出来よう筈がない――私は漸く左う気づいて...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...獅子吼するデモスゼネスの表情を保つて来たので職務時間でない時でも...
牧野信一 「山彦の街」
...涙も気ままにこぼせない意地で保つ心根が...
宮本百合子 「黒馬車」
...何処までも 繊細に 何処までも 鋭く而も大らかに 生命の光輝を保つことこそ人間は...
宮本百合子 「五月の空」
...平衡を保つことは可能です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...苟(いやし)くも威厳を保つて行かうとする人間の棄て難い安寧と均衡とが奪はれるのである...
クスミン Mikhail Alekseevich Kuzmin 森林太郎訳 「フロルスと賊と」
...一体どういうことになる? 御前会議の権威を保つためには...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...祭の精進は身を清潔に保つことが主であつて...
柳田國男 「祭のさまざま」
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