...ブラリブラリと俛首(うなだ)れて歩いて来る...
石川啄木 「病院の窓」
...俛首(うなだ)れて歩いて居たが...
石川啄木 「病院の窓」
...ブラリブラリと俛首(うなだ)れて歩いて來る...
石川啄木 「病院の窓」
...その間も葉子は始終俛(うつむ)きがちな蒼白(あおじろ)い顔に...
徳田秋声 「仮装人物」
...」爺さんは調子を少し落して俛(うつむ)いた...
徳田秋声 「躯」
...」均平が黙って俛(うつむ)いているので...
徳田秋声 「縮図」
...前俛(まえかが)みになって...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...俛(ふ)してそこらの草花を摘み集めぬ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...どこで拾ったの」犬は神妙に首を俛(た)れております...
中里介山 「大菩薩峠」
...それから荷車の後を押して行くお杉さんも白かつた頬が日に燒けて脊には何時でも小さな子が首をくつたりと俛(うなだ)れて眠つて居ました...
長塚節 「白瓜と青瓜」
...巫女(くちよせ)の婆(ばあ)さんは先刻(さつき)と同(おな)じく箱(はこ)へ肱(ひぢ)を突(つ)いて「能(よ)く喚(よ)び出(だ)してくれたぞよう……」と極(きま)つたやうな句(く)を反覆(くりかへ)しつゝまだ十分(ぶん)の意味(いみ)を成(な)さないのに勘次(かんじ)は整然(ちやん)と坐(すわ)つた膝(ひざ)へ兩手(りやうて)を棒(ぼう)のやうに突(つ)いてぐつたりと頭(かしら)を俛(た)れた...
長塚節 「土」
...お婆(ばあ)さん」爺(ぢい)さんは首(くび)を俛(たれ)て滅切(めつきり)靜(しづ)かになつていつた...
長塚節 「土」
...後(うしろ)の林(はやし)の稍(やゝ)俛首(うなだ)れた竹(たけ)の外側(そとがは)がぐるりと燒(や)かれて變色(へんしよく)して居(ゐ)たのが彼(かれ)の目(め)に映(えい)じた...
長塚節 「土」
...冷(つめ)たい卯平(うへい)はぐつたりと俛首(うなだ)れた儘(まゝ)である...
長塚節 「土」
...そして俛いて後の減つた下駄を眺めてゐたが...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...貞婦烈女も賢妻良母も皆わけしらずのおぼことなって首を俛(た)るるであろう...
森鴎外 「細木香以」
...其(そ)の疾(はや)きこと俛仰(ふぎょう)の間(かん)にして再(ふたた)び四海(しかい)の外(そと)を撫(おお)う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ガックリと俛首(うなだ)れてしまいました...
夢野久作 「少女地獄」
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