...妻の不品行を諷(ふう)した俚謡(りよう)をうたって...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...北原白秋(きたはらはくしう)氏などの俚謡(りえう)は抒情詩的小衆文芸だ...
芥川龍之介 「亦一説?」
...これに独創を加へて三光節といふ一種の俚謡を完成し...
田畑修一郎 「出雲鉄と安来節」
...【小引】アイヌの俚謡等にて代表的なるものとの御註文である...
知里真志保 「アイヌ族の俚謡」
...あの時にあの罪のない俚謡(りよう)から流れ出た自由な明るい心持ちは三十年後の今日まで消えずに残っていて...
寺田寅彦 「蓄音機」
...その後半生は吉田通ればの俚謡(りよう)にうたわれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは俚謡のことは何ひとつ知らないのであるが...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...マコモの中でもアヤメ咲くふるくから人口に膾炙した俚謡に「潮来出島(いたこでじま)の真菰(まこも)の中であやめ咲くとはしほらしや」というのがある...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...「実物上から観(み)た潮来出島(いたこでじま)の俚謡(りよう)」であった...
牧野富太郎 「植物知識」
...文部省刊行俚謡集...
南方熊楠 「十二支考」
...さて一箇人の幼少の事歴、自分や他人の記憶や控帳に存せざることも、幼少の時用いし玩具や貰った贈り物や育った家の構造や参詣せし寺社や祭典を見れば、多少自分幼少の事歴を明らめ得るごとく、地方ごとに史籍に載らざる固有の風俗、俚謡、児戯、笑譚、祭儀、伝説等あり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...俚謡あり曰く「九十九里矢指が浦に来て見れば一浦足らでそこが次浦」云々(香取郡誌)...
柳田國男 「地名の研究」
...特に神に仕えしめていたらしいことも俚謡集の多くの田歌(たうた)に由って察せらるる...
柳田国男 「年中行事覚書」
...街の俚謡(りよう)がそう謡(うと)うていると聞けば...
吉川英治 「私本太平記」
...里人(さとびと)の俚謡(りよう)や土俗舞を客舎に演じさせて酒宴したり...
吉川英治 「新書太閤記」
...だから附近の牧童や里人(さとびと)も今にそれを俚謡(りよう)として歌う...
吉川英治 「新・水滸伝」
...土俗的な俚謡(さとうた)や...
吉川英治 「平の将門」
...このあたりで古い歴史のある俚謡(りよう)...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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