...妻の不品行を諷(ふう)した俚謡(りよう)をうたって...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...北原白秋(きたはらはくしう)氏などの俚謡(りえう)は抒情詩的小衆文芸だ...
芥川龍之介 「亦一説?」
...【小引】アイヌの俚謡等にて代表的なるものとの御註文である...
知里真志保 「アイヌ族の俚謡」
...いろいろの俚謡や新しく起った歌舞伎や...
津田左右吉 「日本歴史の特性」
...褊狭(へんきょう)なる自家の旧趣味を棄てて後(おく)れ走(ば)せながら時代の新俚謡(しんりよう)に耳を傾けようと思ったのである...
永井荷風 「十日の菊」
...甲州出がけの吸附煙草(すいつけたばこ)涙じめりで火がつかぬと得意の俚謡(りよう)をうたったことが耳に残ります...
中里介山 「大菩薩峠」
...その後半生は吉田通ればの俚謡(りよう)にうたわれて...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしは俚謡のことは何ひとつ知らないのであるが...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...俚謡にも「枯れて落ちても二人(ふたり)づれ」とあるようにこれを友白髪(ともしらが)まで偕(とも)に老ゆる一の夫婦...
牧野富太郎 「植物記」
...この俚謡(りよう)の意味がまったくめちゃくちゃになっている...
牧野富太郎 「植物知識」
...「実物上から観(み)た潮来出島(いたこでじま)の俚謡(りよう)」であった...
牧野富太郎 「植物知識」
...文部省刊行俚謡集...
南方熊楠 「十二支考」
...余幼時「大和国がら女の呼(よば)いおとこ弥勒の世じゃわいな」てふ俚謡を聞いた...
南方熊楠 「十二支考」
...さて一箇人の幼少の事歴、自分や他人の記憶や控帳に存せざることも、幼少の時用いし玩具や貰った贈り物や育った家の構造や参詣せし寺社や祭典を見れば、多少自分幼少の事歴を明らめ得るごとく、地方ごとに史籍に載らざる固有の風俗、俚謡、児戯、笑譚、祭儀、伝説等あり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...俚謡集(りようしゅう)に出ている次の安房郡(あわぐん)のものも大同小異である...
柳田国男 「海上の道」
...文部省から出ている『俚謡集(りようしゅう)』という本の中には...
柳田国男 「母の手毬歌」
...ぬかるみ辷(すべ)ってツンのめろ」という俚謡(りよう)があります...
夢野久作 「鼻の表現」
...だから附近の牧童や里人(さとびと)も今にそれを俚謡(りよう)として歌う...
吉川英治 「新・水滸伝」
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