...或る時俗謡か何かの咄が出た時...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...ノロノロした痩馬のガタクリして行く馬車が非常なる危険として見られて「お婆アさん危いよ」という俗謡が流行った...
内田魯庵 「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」
...それから僕は何気ない顔つきをして俗謡のある一節を口ずさみながら朦朧とした意識に包まれて夕闇の中を歩き続けていた...
辻潤 「ふもれすく」
...うっとりと寺男の俗謡塩鮭の口ぱっくりと空を向く尺八の音ぞ青竹の死の唄よ性未だリボンつけたき少女なる草に寝る...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...英子が俗謡を口ずさみながら...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...彼女はまたフランスの俗謡を一つ歌った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗謡や挨拶が続いた...
豊島与志雄 「自由人」
...次の俗謡に移っていったのである...
豊島与志雄 「自由人」
...「月の光りに」の古い俗謡の調子で...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...街頭の俗謡といへども固(もと)より作者の存するあり...
永井荷風 「桑中喜語」
...ワンワンというこの地方の俗謡の節を...
中里介山 「大菩薩峠」
...句の趣が俗謡だもの」と与次郎らしい意見を提出した...
夏目漱石 「三四郎」
...当時の俗謡に徴して知ることが出来る...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次のような俗謡をうたったことが記してある...
柳田國男 「地名の研究」
...ひところ、江戸で流行した、俗謡である...
山本周五郎 「山彦乙女」
...一人は俗謡らしい物を歌ひ一人は口笛を吹いて其れに合せて居る労働者にも其処(そこ)で逢つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...妙な俗謡が、薊州(けいしゅう)の町では流行(はや)りだしてきた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...町の俗謡(うた)を君だって聞いてるだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
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