...「西に雲仙東に別府中に火を吐く安蘇(あそ)の山」という俗謡をつくって国立公園の宣伝に努めている...
高浜虚子 「別府温泉」
...むすめ島田で年寄りやかつらぢや赤い襷に迷ふも無理やない嫁も笠きて行かぬか来い来いとかいふ阿波の俗謡をいい声で歌ふ...
太宰治 「お伽草紙」
...うっとりと寺男の俗謡塩鮭の口ぱっくりと空を向く尺八の音ぞ青竹の死の唄よ性未だリボンつけたき少女なる草に寝る...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...」とジョルジュは当時の俗謡の一節を得意げにあげた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「四郎探母の俗謡ですの...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...これ江戸の俗謡なり...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...街頭の俗謡といへども固(もと)より作者の存するあり...
永井荷風 「桑中喜語」
...在来の俗謡になりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...アチラ立つればコチラが立たず両方立つれば身が立たずの俗謡のようなジレンマに陥る...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...居士は即座に承諾して「太平記」の中にある俗謡「この頃都で流行るもの云々」を生ではめこみ...
松本幸四郎 「大森彦七と名和長年」
...そのほかに端唄の「茄子とかぼちゃ」だの俗謡「きんにやもにや」をうたいましたところ...
三浦環 「お蝶夫人」
...俗謡の「きんにやもにや」などを...
三浦環 「お蝶夫人」
...お猴の身なれば置いて来たんの」てふ俗謡を載せ...
南方熊楠 「十二支考」
...その二百十七わたくしは渋江抽斎の日乗に、柏軒と狩谷氏たかとの合(がふきん)を祝する詩歌、俳諧、俗謡があつて、中には稍褻に亘つたものゝあつたことを語つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...次のような俗謡をうたったことが記してある...
柳田國男 「地名の研究」
...現代文化の裏面に横たわる戦慄すべき『狂人の暗黒時代』の内容を俗謡化した一種の建白書...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...これがあの四五年前に流行した『ドコマデモ』という俗謡の本家本元なんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...上は宮中の雅楽から下は俗謡に到るまで数十百種に上るであろう...
夢野久作 「能ぎらい/能好き/能という名前」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??