...彼の話し方は俗調が強くて聞きづらい...
...テレビドラマのセリフに俗調があると、リアリティーがなくなってしまう...
...俗調を使ってウケを狙ったジョークは、本格的な場所では通用しない...
...話し相手によっては、俗調を使うと失礼になることがあるので注意が必要だ...
...文字でのやりとりでは、俗調が相手に誤解を与えることがある...
...物を蔵する言語とを有せりさればかろくして責なきその声のひびきのなやましさよ聞くに堪へざる俗調は君とわれとの心を取りて不倫と滑稽との境に擬せむとすのろはれたるもの梟の族...
高村光太郎 「智恵子抄」
...俗調ではあるけれども...
中里介山 「大菩薩峠」
...その俗調のうちに...
中里介山 「大菩薩峠」
...私は東の島々――中央カロリンからマーシャルへ掛けての長期に亘(わた)る土俗調査に出掛けた...
中島敦 「南島譚」
...江戸文学の続篇たる野卑俗調の戯作(げさく)に甘んじ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...俗調を抜き去つた老大家でなくては考へも及ばない境地である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...口には『万葉』をたたえながらおのが歌は『古今』以下の俗調を学ぶがごときトンチンカンを演出して笑(わらい)を後世に貽(のこ)したるのみ...
正岡子規 「曙覧の歌」
...しかしてこの同じような俗調は江戸風か京風かというと...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...僅に蓼太の俗調を称讃せしに過ぎず...
正岡子規 「俳句の初歩」
...されどそは『古今集』の如き文字の巧を弄したる俗調の上にはいふべからずと存候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...梅室(ばいしつ)なども俗調ではあるが...
正岡子規 「病牀六尺」
...その上に「和尚固より灸の得手」といふ如く俗調を乗気になつて用ゐし故俗に陥りしなり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...『新俳句』は明治三十年三川(さんせん)の依托(いたく)により余の選抜したる者なるが明治三十一年一月余は同書に序して(略)元禄にもあらず天明にもあらず文化にもあらず固より天保(てんぽう)の俗調にもあらざる明治の特色は次第に現れ来るを見る(略)しかもこの特色は或る一部に起りて漸次(ぜんじ)に各地方に伝播(でんぱ)せんとする者この種の句を『新俳句』に求むるも多く得がたかるべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...もしくは土俗調査などと名づける...
柳田國男 「地名の研究」
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