...俗衆の口は塵芥箱(ごみばこ)の如く...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...俗衆には流行である...
伊藤野枝 「「婦人解放の悲劇」自序」
...世上の俗衆、むなしき歡樂をきはめむとするの餘り、終に盜心をおこし、盜心を起さずとも賄賂を取り、賄賂を取らずとも、種々不正の手段をめぐらして、不義の財を集め、而して良心の呵責の苦しきことを知らず...
大町桂月 「鹿島詣」
...極めて卑近な行(ぎょう)をして俗衆を教化しようとした空也上人の衣鉢(いはつ)を伝えたものであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...甘やかされた俗衆か...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...それら俗衆的使徒の数名に会った...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...俗衆をあっといわせ...
中里介山 「大菩薩峠」
...他の学者はただの一銭の賞金にも直径一分の賞牌にも値せぬように俗衆に思わせるのは...
夏目漱石 「学者と名誉」
...理想主義的なシューマンの俗衆への示威(じい)とも解される...
野村胡堂 「楽聖物語」
...――名匠(めいしやう)が不本意な仕事を俗衆にヤンヤと言はれる時のやうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...俗衆だけでなく哲学者の一般的な意見にもなっていると思われる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...俗衆に媚びざるの芸...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうして彼らは俗衆の保証をそのまま人に保証することができようか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一般俗衆と判断知識において優れた稀な人々とは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...子供や俗衆や女や病人などは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もっと勢いよく俗衆のただ中に割り込んでゆくためであった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昨冬来俗衆の間に評判のよいプリム・ロオズの様な単調(モノトオン)な感を与へず...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...想ふに英国で書かれた「ムスメ」此(この)国で既に演じて居る「バツタアフライ」と並んで当分欧洲の俗衆に歓迎せられる日本劇は此(この)「日本の誉(ほまれ)」であらう...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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