...俗気をはらうと、心が落ち着く...
...俗気から離れた場所に住みたい...
...俗気を振り払って、自分自身を見つめる時間が必要だ...
...この社交的な場所は、俗気が溢れている...
...瞑想することで、俗気を払うことができる...
...苦労人と云う語の持っている一切の俗気を洗ってしまえば...
芥川龍之介 「兄貴のような心持」
...やっぱりこの方面へ手を出すぐらいな俗気(ぞくき)は十分あったんで――まあ...
芥川龍之介 「路上」
...古いものから較べると俗気が入っているけれども...
高村光太郎 「回想録」
...俗気臭のある作品に比べては...
田山録弥 「尾崎紅葉とその作品」
...または日本風の宿屋の床の間や鴨居に俗気紛々たる官吏政治家等の筆蹟を見て不快を感ずるやうな事もなくて済むからである...
永井荷風 「海洋の旅」
...狂歌川柳(せんりゅう)の俗気を愛する放蕩(ほうとう)背倫の遊民にのみいうべからざる興趣を催させる特種の景色である...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...苦沙弥君のように日課としてやるのは少々俗気がありますね...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかしこの歌を後世の俗気紛々たる歌に比ぶれば勝(まさ)ること万々(ばんばん)に候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...なかなかに初心の時の句は俗気をはなれてよろしく...
正岡子規 「俳諧大要」
...穉気(ちき)ありて俗気なき処かへつて文学的なる者多し...
正岡子規 「俳諧大要」
...かえってその意匠に一種厭(いと)うべき俗気を帯びたるがごとく感ぜしむることあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...しかも俗気なきこと俳画に同じ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...山水または聖賢の像の如き絵を描けるにもなほ何処にか多少の俗気を含めり...
正岡子規 「病牀六尺」
...崋山(かざん)に至りては女郎雲助の類をさへ描きてしかも筆端に一点の俗気を存せず...
正岡子規 「病牀六尺」
...或人はこれを駁(ばく)して文鳳の絵は俗気があつて南岳には及ばぬといふたさうな...
正岡子規 「病牀六尺」
...詩にて申候へば古今集時代は宋時代にもたぐへ申すべく俗気紛々と致し居候処は迚も唐詩とくらぶべくも無之候得共さりとて其を宋の特色として見れば全体の上より変化あるも面白く宋はそれにてよろしく候ひなん...
正岡子規 「再び歌よみに与ふる書」
...元義は終始万葉調を学ばんとしたるがためにその格調の高古(こうこ)にして些(いささか)の俗気なきと共にその趣向は平淡にして変化に乏しきの感あり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...いかにも清々と俗気のない姿だ...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索