...頭に戴けるは「フイノツキイ」(俗曲中にて無遠慮なる公民を代表したる役なり)の假髮(かづら)にて...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...渋い意気な俗曲的の面白味であった...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この俗曲論は日本の民族性の理解を基礎として立てた説であるが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...俗曲の方には好き嫌いや註文があって...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...景気づいた俗曲の合唱が...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...この音楽会では第二部として日本の俗曲を演奏することになっていたので...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...また五七は単に和歌の形式の骨格となったのみならずいろいろな歌謡俗曲にまで浸潤して行ってありとあらゆる日本の詩の領分を征服し...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...もし小半がわたしの思うようにみっしり修業を積んでくれればわたしの道楽も真面目くさっていえば俗曲保存の一事業にもなろうというわけです...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...誰かわが詩歌俗曲の洒脱なる風致に思到らざらんや...
永井荷風 「来青花」
...あの短笛が世の常の俗曲を吹かなかったというばかりではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...月琴(げっきん)を抱えて俗曲かなにかを歌っていた...
久生十蘭 「湖畔」
...体に俗曲の精霊が宿っている...
二葉亭四迷 「平凡」
...お糸さんは今俗曲の巫女(いちこ)である...
二葉亭四迷 「平凡」
...思い切って俗曲を行うことにしたのである...
柳田国男 「雪国の春」
...彼は豪放磊落(らいらく)なれど、酒を好み、老年に及ぶまで遊里にでいりし、俗曲、俳諧(はいかい)に長じ、日常のようすには不拘束なことが少なくなかった」と...
山本周五郎 「桑の木物語」
...荻江一中などの俗曲にも通じていたし...
山本周五郎 「桑の木物語」
...手品師とかおとし噺(ばなし)とか俗曲などの芸人を呼んで...
山本周五郎 「桑の木物語」
...氏は沢山(たくさん)の日本の謡曲や俗曲を飜訳して其れに自分で譜を附けて居る...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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