...部屋の中の俗悪な空気を新たにしたい一心から...
芥川龍之介 「開化の良人」
...俗悪なる新画に巨万の黄金(わうごん)を抛(なげう)つて顧みない天下の富豪(ふがう)に比(くら)べると...
芥川龍之介 「鑑定」
...俗悪なものが嫌いなのだ...
芥川龍之介 「上海游記」
...併(しか)も先生は俗悪な社会の道徳や習俗に対して何の苦痛の感も抱かずに接しながら一方にまた高遠な理想を説いてお出になつて...
伊藤野枝 「S先生に」
...かくして貧弱なる理想と俗悪なる精神とを有するルウズヴエルトの如き人間が時代の寵児として名誉を博するに至るのである...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「少数と多数」
...俗悪な犬が何故出来たか...
高浜虚子 「俳句への道」
...俗悪な句を作って...
高浜虚子 「俳句への道」
...陸上の俗悪な空気にふれた時には...
太宰治 「お伽草紙」
...どうして俗悪なこの世の中に...
田山花袋 「少女病」
...俗悪な文学者か愚劣なジャーナリストかの迷信である...
戸坂潤 「思想としての文学」
...ここにドイツ啓蒙主義の俗悪な一面が露出したと云わざるを得ない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...活動の俗悪なる空気とに迎えられた...
豊島与志雄 「生あらば」
...請負普請(うけおいぶしん)の醜劣俗悪な居室(きょしつ)の中(なか)に住んでいる人があると慨嘆している...
永井荷風 「妾宅」
...俗悪な色や形は、その直接な反映である...
柳宗悦 「工藝の道」
...その大部分は俗悪な壁紙...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...何でも俗悪な色っぽいものだったそうですが...
夢野久作 「暗黒公使」
...繞らすに銃剣型の柵を以てしたのと同じ俗悪な軍人趣味の発現と見る外はない...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...俗悪な絵だの花だのを...
吉川英治 「宮本武蔵」
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