...そは多く俗事物(じぶつ)を詠じて...
芥川龍之介 「点心」
...そのつど俗事と俗情に妨げられまして...
上村松園 「あゝ二十年」
...更に加うるに晩年期には互いに俗事に累(わずら)わされて往来漸(ようや)く疎(うと)く...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...茶道は日常生活の俗事の中に存する美しきものを崇拝することに基づく一種の儀式であって...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...それから俗事に妨げられて二...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...俗人を相手にして俗事を処理するに於ては...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...日常雅事俗事となく...
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...もしベルリオーズが金儲(かねもう)けの俗事を放擲(ほうてき)して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...学事と俗事と連絡を容易にするの意なり...
福沢諭吉 「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」
...我日本の宗教は其功徳俗事に達すること能はず...
福沢諭吉 「帝室論」
...純粋の俗事に当ると云う訳(わ)けであるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...遊露記(三)滞阪二日の間俗事多端殆ど寸隙がなかつた...
二葉亭四迷 「旅日記」
...滞阪二日間は俗事蝟集殆ど息も吐けなかつた...
二葉亭四迷 「旅日記」
...俗事には趣味はないが...
二葉亭四迷 「旅日記」
...鎖事(さじ)俗事を捕え来(きた)りて縦横に馳駆(ちく)するところ...
正岡子規 「曙覧の歌」
...いはんや如何なる俗事物もこれを冷眼に視(み)る時は...
正岡子規 「俳諧大要」
...かえって俗事を処理するのには適してもおり上手でもあるのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...戦があるのないの――そんな俗事は聞いてもわからぬ」「わからないって? ……...
吉川英治 「源頼朝」
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