...俗事却是實、勿下謂二之俗一而忽上レ之...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...全部ツネ子の負担にさせてしまったという俗事さえ...
太宰治 「人間失格」
...墳墓は俗事となっています...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...けれども俗事の輻輳した時にはそうもして居られない...
永井荷風 「申訳」
...ほかに俗事役が三人と...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗事役の者や土方人夫などは...
中里介山 「大菩薩峠」
...また希(こいねが)わくは一年に一回ぐらい一週間なり十日間なりほとんど俗事を忘るるごとき境涯(きょうがい)に入ることができるならば...
新渡戸稲造 「自警録」
...もしベルリオーズが金儲(かねもう)けの俗事を放擲(ほうてき)して...
野村胡堂 「楽聖物語」
...而かも公然俗事の間に沒入し...
原勝郎 「鎌倉時代の布教と當時の交通」
...純粋の俗事に当ると云う訳(わ)けであるから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...俗事には趣味はないが...
二葉亭四迷 「旅日記」
...俺はお人好しだから俗事には疎いのさ...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...入(い)ツては俗事談判(ぞくじだんはん)の絶(た)ゆる間も無き中に立ツて...
三島霜川 「平民の娘」
...1860平凡な俗事の中へ連れ込んで引き擦り廻し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...かえって俗事を処理するのには適してもおり上手でもあるのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...俗事俗情に重きをおくことが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...そういう俗事に囚(とら)われていることを...
吉川英治 「親鸞」
...戦があるのないの――そんな俗事は聞いてもわからぬ」「わからないって? ……...
吉川英治 「源頼朝」
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