...俗に熊娘(くまむすめ)という片輪者がいた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...俗にいふえらの出た顔で...
薄田泣菫 「茶話」
...俗に行悩(ゆきなや)みの咎人(とがにん)ある時は...
関根黙庵 「枯尾花」
...小畑はみずから好んで俗に入る...
田山花袋 「田舎教師」
...書物をきたなくするのが自慢であるかのような新習俗に追蹤(ついしょう)してずいぶん勉強して多くの書物を汚損したことであった...
寺田寅彦 「柿の種」
...俗にいう三行半(みくだりはん)でありましたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...俗にいう世間(せけん)の勤めとはこのことをいうらしい...
新渡戸稲造 「自警録」
...江戸時代の風俗については私は高等学校から大学にかけての時期をほとんど江戸研究に費やしたので...
野村胡堂 「平次と生きた二十七年」
...俗に首塚ともいうそうだが...
長谷健 「天草の春」
...とても俗になっちゃった……」「へえ……俗にね...
林芙美子 「晩菊」
...俗にいう武士の風上(かざかみ)にも置かれぬとはすなわち吾(わが)一身(いっしん)の事なり...
福沢諭吉 「瘠我慢の説」
...彼の故郷では梟のことを俗にゴロスケと称び...
牧野信一 「鏡地獄」
...ゆえに俗にこれはバナナの皮だといっている...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...あれを俗に茜の木綿と言って居った...
牧野富太郎 「植物記」
...という句を卑俗には...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一般の習俗に逆らわれたりする風がすこしでもあってはなりません...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...俗にセドと称(よ)んでいる地で...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...俗に佐渡平という商人にちがいないと申し立てた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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