...後に還俗して佗助といつたが...
薄田泣菫 「独楽園」
...是れ取るに足らざる俗論のみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人間の低俗さとそれに対する興味ですか...
豊島与志雄 「秦の出発」
...専門の科学で俗に芥子(からし)と言われる柔らかい深い泥土(でいど)がある...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...豊国の作は寛政風俗を見るに便なるが如く国直の作は文政時代の風俗史料となすに足るべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...これら座右の乱帙中(らんちつちゅう)に風俗画報社の明治三十一年に刊行した『新撰東京名所図会(めいしょずえ)』なるものがあるが...
永井荷風 「向嶋」
...或時最勝講の聴衆にまいったが集まる処の貴賤道俗が...
中里介山 「法然行伝」
...立脚(りっきゃく)俗情に墜(お)ちざるは介(かい)なり」と...
新渡戸稲造 「自警録」
...髪形も俗体の四十男が膝を直します...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...詩壇の通俗な常識解で...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...しかもまた一方には圧迫を加えんとする愚俗もある...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...凡俗(ぼんぞく)また...
福沢諭吉 「政事と教育と分離すべし」
...それも取られてとは最(もっとも)俗なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...かえってその意匠に一種厭(いと)うべき俗気を帯びたるがごとく感ぜしむることあり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...」欄外に女子の眉を剃らざる風俗の事が追記してある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...俗衆はまさしく歌によって動かされていたのである...
柳田国男 「木綿以前の事」
...風俗不思議な三名の侍が怖ろしくなって...
吉川英治 「江戸三国志」
...京都へかくれこんだ僧俗もかなりあるらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
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