...しかしそれは俗論で...
青野季吉 「百万人のそして唯一人の文学」
...池田輝方氏の画以上に俗悪だつた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...俗謠唱歌の長が弓を當てて胡弓の唸(うなり)を試(た)めしてみると...
ルイ・ベルトラン Louis Bertrand 上田敏訳 「胡弓」
...俗名(ぞくみょう)をうけたまわりたい」怪量は微笑した...
田中貢太郎 「轆轤首」
...民俗学の材料が文献から得られる場合は多くはないにしても...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...氏はどの民俗も「其民俗国情に随うの外なしと云うのみである」(五一八頁)...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...俗に「地獄越」と呼んでいる...
外村繁 「澪標」
...俗官(ぞっかん)汚吏(おり)はしばらく擱(さしお)き...
福沢諭吉 「旧藩情」
...「も」の字は元来理屈的の言葉にて俳句などにては「も」の字の有無をもって月並(つきなみ)的俗句なるか否かを判ずることさえあるくらいに候えども...
正岡子規 「あきまろに答ふ」
...俗宗匠が附点選抜を以て糊口(ここう)となさんとするには...
正岡子規 「人々に答ふ」
...通俗の傳統主義の誤謬――この誤謬はしかしシェリングやヘーゲルの如きドイツの最大の哲學者でさへもが共にしてゐる――は...
三木清 「人生論ノート」
...ヴァツアグルマ民の俗...
南方熊楠 「十二支考」
...通俗小説としてのヤマや泣かせや好奇心やで引っぱって行く...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...問 なぜ現代の民藝は俗悪であるか...
柳宗悦 「工藝の道」
...寺石氏の『土佐風俗と伝説』には誌してある...
柳田国男 「山の人生」
...……俗にいうところの...
山本周五郎 「思い違い物語」
...俗に上州風と申して凛烈(りんれつ)なものでござります...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...集まった諸洞の大将連は、その風俗服装、武器馬具、ほとんど区々(まちまち)で、怪異絢爛(かいいけんらん)を極めた...
吉川英治 「三国志」
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