...次第に俗地を遠ざかる思いが起(おこ)るのである...
泉鏡花 「遺稿」
...されば著書などあるものであったらそれは必ず商買茶人俗茶人の素人おどしと見て差支ない...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...改作された句の方が一層通俗的になっています...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...無知な庶民に向って知識を与えるためのポピュラリゼーション(通俗化)などとは別であったように...
戸坂潤 「科学論」
...そういう思考態度をみずから例示しなければならぬ筈のこの『叙説』の如きはワザワザ俗語を使うことによって...
戸坂潤 「デカルトと引用精神」
...文学的認識に於ける風俗の役割は...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...俗人察々トシテ我獨リ悶々タリ...
中島敦 「かめれおん日記」
...すなわち俗に云う苦労をして...
夏目漱石 「長谷川君と余」
...私のは俗も甚だ貧弱な俗で...
野上豐一郎 「「草衣集」はしがき」
...噫! その当時は決して俗悪なものではなかった外観を現わすのを...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...もし雅俗の点よりいはばこの種の歌は歌の中の雅なる者に属し...
正岡子規 「人々に答ふ」
...かつて文字の神の権化(ごんげ)として崇拝されたに比較して猴も今昔の歎に堪えぬじゃろとウィルキンソンは言うた(『古埃及人の習俗)』巻三)...
南方熊楠 「十二支考」
...還俗(げんぞく)して平(ひら)の神職に編入せられた...
柳田国男 「木綿以前の事」
...矢鱈(やたら)と風俗を突飛にするので...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...文化の最高に位置するものは何となく俗っぽくなければ価値を失うものだ...
横光利一 「欧洲紀行」
...平俗な詩人とを恕(ゆる)すわたしも...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...「……俗にもいうぞ...
吉川英治 「私本太平記」
...ぼくは当時の風俗詩的な思い出を幾つか新たにすることができる...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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