...殊(こと)に亜剌比亜並びに東方諸国の風俗に関する論文は...
芥川龍之介 「リチヤアド・バアトン訳「一千一夜物語」に就いて」
...ばかりと云つたりのみと云つたりする意味深い言葉を此の如く誇張のために用ゐるのは通俗演説家の詐術として意味があるに過ぎない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...他民族の意を迎えるために我々の風俗習慣を歪曲した映画を作るがごときことは良心ある芸術家の堪え得べきことではない...
伊丹万作 「映画と民族性」
...神社仏閣に風俗の絵巻物があると聞いては紹介状を貰って...
上村松園 「今日になるまで」
...俗にいう一寸法師だった...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...もっともこれは楽器に限らずあらゆる人間の文化の産物について共通な事であって言語風俗等いずれについても同様であるには相違ないが...
寺田寅彦 「日本楽器の名称」
...私は其元氣さにおどろき且つ風俗習慣の差をしみ/″\感じた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...足の爪先きまで凡俗な物質主義で凝つたやうな旧い型の女であつた...
徳田秋聲 「歯痛」
...それ自身普通のつまらぬ土の中にこね上げられ、無知で、無学で、放心で、卑俗で、微賤(びせん)であるこの侏儒(しゅじゅ)は、やがてイオニア人(哲人)となるであろうか、またはベオチア人(ばか)となるであろうか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...また辻祭や辻占の俗信の起原である...
中山太郎 「屍体と民俗」
...吾人は世俗の誤見に対して...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...にくらしき風俗(ふうぞく)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...俗人は申すに及ばず今のいわゆる歌よみどもは多く理屈を並べて楽(たのし)み居(おり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...大衆の中へ下向して俗流化し...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それだけその画家の芸術が成長するだろうという卑俗ながらも期待がこめられている訳である...
宮本百合子 「くちなし」
...決して通俗小説に書かれているような段々夜が明けるような調子のものではないことがわかりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...風俗を高めるこんぽんであると信じていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...通俗小説の武田仰天子...
山本笑月 「明治世相百話」
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