...あの俊敏な宗像博士よりも...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...この俊敏なる淡路流の槍を遣(つか)うべく米友の天性恰好が誂(あつら)え向きに出来ておりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友の俊敏なる天性もそれであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...短躯(たんく)にして俊敏な米友は...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつのまにかその俊敏な身を屋根の上へと刎上(はねあ)げてしまったものと見えます...
中里介山 「大菩薩峠」
...例の跛足(びっこ)を俊敏な体と手慣れた杖とに乗せて...
中里介山 「大菩薩峠」
...単身を以てすれば猿に劣らぬ俊敏な米友も...
中里介山 「大菩薩峠」
...若くて俊敏な笹野新三郎は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...若いが俊敏な頭の持主でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俊敏な綾之助は、盛名を保つに聡(さと)かったであろうが、綾之助を情にもろくまけない女に教育したのは、七歳の年から無心で語っていた義太夫節が、知らず知らずの間に教えた強いものが、綾之助の心の底に生れつきのように根をはっていたのでもあろうと考える...
長谷川時雨 「竹本綾之助」
...現実には囲みがだんだん狭まり、俊敏な身ながら、もう少しのところで、敵の手に落ちる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...俊敏な脳は無駄な空回りをしない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...例の俊敏な動物の首に巻き付き...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...また明快な解説を時と場所とに従ってするこの俊敏な若い作家の言としては...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...彼は鷹の子の如く俊敏な気早な若武者でもあったから...
吉川英治 「三国志」
...貴公の英才や俊敏な活動力は...
吉川英治 「私本太平記」
...喧嘩に俊敏なのは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...――根は河南(かなん)生れの俊敏なつらだましい...
吉川英治 「新・水滸伝」
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