...楠野君は俄かに思出したと云ツた様に...
石川啄木 「漂泊」
...草冠の下に囘数の囘の字だ」孔乙己は俄に元気づき...
魯迅 井上紅梅訳 「孔乙己」
...『俄かの雨に雨具もなく...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...一行の姿を堤上に認め俄かにざわめきだした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...右手には幾度(いくたび)か俄雨(にはかあめ)にでも出会つたらしい絹紬(けんちう)の洋傘(かうもりがさ)をついた儘じつと立ち通しでゐた...
薄田泣菫 「茶話」
...俄かに信ず可からず...
高木敏雄 「比較神話学」
...俄に臭きこと硫黄の如く...
高木敏雄 「比較神話学」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その足を俄に返して...
豊島与志雄 「変な男」
...夜に至りて俄に寒し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...蓉子が目をさましたので俄然(がぜん)居直りと変じ出刃庖丁をもって同人を脅迫したところ...
浜尾四郎 「黄昏の告白」
...右(みぎ)の次第(しだい)にて此度(このたび)大陰暦(たいゝんれき)を改(あらた)めて大陽暦(たいやうれき)と爲(な)し俄(にはか)に二十七日の差(さ)を起(おこ)したれども少(すこ)しも怪(あやし)むに足(た)らず...
福澤諭吉 「改暦辨」
......
堀辰雄 「伊勢物語など」
...この頃俄(にわ)かにサナトリウムの患者達の増え出したことを知った...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...俄然数万騎を増派して...
吉川英治 「三国志」
...法衣(ころも)を着てまいります」「俄か坊主か...
吉川英治 「私本太平記」
...小競(こぜ)り合いでも、敵が寄せてくると、俄然、飢(う)えもつかれも忘れはてて戦える...
吉川英治 「新書太閤記」
...すると学童たちは、俄然、このおじさんへ向って恐い物知らずに筆や墨汁を投げ返して来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
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