...俄かに荷造をして...
石川啄木 「天鵞絨」
...坪内逍遥の処女作『書生気質(しょせいかたぎ)』が発行されて文学士春廼舎朧(はるのやおぼろ)の名が俄(にわか)に隆々として高くなったのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...俄に美服を新調して着飾り出した...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...俄(にわ)かに荒々しいものが...
梅崎春生 「桜島」
...俄(にわ)かに曇った...
海野十三 「柿色の紙風船」
...話は俄然(がぜん)おもしろいが...
海野十三 「蠅男」
...外の餓鬼大将(がきだいしょう)が俄(にわか)にしおしおして了うのだった...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...俄然紛糾しはじめた...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...俄ニガッカリシタヨウニ云ッタ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...パーヴェル・パーヴロヴィチは俄かに引攣ったような顏になった...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...祖母の容態が俄に悪くなった...
豊島与志雄 「同胞」
...周平は俄に寒さを感じ出した...
豊島与志雄 「反抗」
...彼女は俄にさする手を休めた...
豊島与志雄 「二つの途」
...ペムペルも俄かに高く泣き出した...
宮沢賢治 「黄いろのトマト」
...少しは御支度もあろうに取るものも取り敢(あえ)ず俄(にわか)の御出京は少しどうも気になるね」と傍観者(ぼうかんしゃ)の眼(め)より視(み)れば疑わしき点を認めらるれども事に当る本人は心の悦びに判断力も空想と変じぬ「イヤ大丈夫だ...
村井弦斎 「食道楽」
...俄に、川音が耳につく」「そのはず...
吉川英治 「私本太平記」
...まったく、部下の行き過ぎであったのは、その中に、琵琶を負った盲(めしい)の少年と美しい尼前が交じっており、なんとそれが、だんだん問いただしてみると、鎌倉の現執権(げんしっけん)、北条守時様の義弟、足利又太郎高氏どのの御縁者だというので、きもをつぶし、俄に、礼を厚うして、別屋(べつや)へお迎え直しておいたものの、さてこの暗黒下、どう身柄の処置をとったものかと、鬼六は、御指示を仰ぎに出たものだという...
吉川英治 「私本太平記」
...俄屑屋(にわかくずや)を思いついた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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