...彼は全く道徳問題だけを取扱って宇宙成立の問題というような非実用的な事柄に係わることは故意に避けたのである...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...家名に係わる、と云ったろう...
泉鏡花 「婦系図」
...而して神の約束は主として来世に係わる約束である...
内村鑑三 「聖書の読方」
...しかし今愛人帆村の一命に係わる大危機を目の前にしては...
海野十三 「蠅男」
...すなわち俺達の能力と努力とに係わるものである...
大杉栄 「鎖工場」
...生命に係わるようなことはない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...宗門に係わる訴人か」忠隣は鼠(ねずみ)色の法衣を来た僧侶に眼をやった...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...しかしできあがった最後の作品の価値を決定するものは実にこの最後の選択の厳重さに係わるであろうと思われる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...特に軽快な引き球(だま)などのできるとできないは主としてこの手首の自由さに係わるように思われるのである...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...言葉やてにはの問題ばかりでなくてやはり自然対自己の関係のいかなる面を抽出するかという選択法に係わるものである...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...君がこの事件に係わるとした人物と符合している...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...又一般に自然科学の根柢に係わる問題であり...
戸坂潤 「科学方法論」
...こんな無分別な頓痴奇(とんちき)を相手にしては吾輩の顔に係わるのみならず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ほんの少しばかり口へ入っただけで命に係わるという毒は私も聴いたこともない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間二人三人の命に係わる大事...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...けれども健康に係わると云うほどの病気か何かの事に付き...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...鶏に係わる因果譚や報応譚は極めて多い...
南方熊楠 「十二支考」
...作家彼ら自身の思想に係わる...
柳宗悦 「工藝の道」
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