...家名に係わる、と云ったろう...
泉鏡花 「婦系図」
...しかし今愛人帆村の一命に係わる大危機を目の前にしては...
海野十三 「蠅男」
...生命に係わるようなことはない...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...宗門に係わる訴人か」忠隣は鼠(ねずみ)色の法衣を来た僧侶に眼をやった...
田中貢太郎 「切支丹転び」
...しかしできあがった最後の作品の価値を決定するものは実にこの最後の選択の厳重さに係わるであろうと思われる...
寺田寅彦 「映画芸術」
...日本の文化一般の将来に係わる実にだいじな一問題ではないかという気もするのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...特に軽快な引き球(だま)などのできるとできないは主としてこの手首の自由さに係わるように思われるのである...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...君がこの事件に係わるとした人物と符合している...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...我々の面目に係わるという主戦論が勝ちを制し...
中島敦 「李陵」
...名前はまだないから係わりようがなかろうと云うなら体面に係わる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...こんな無分別な頓痴奇(とんちき)を相手にしては吾輩の顔に係わるのみならず...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...人一人の命に係わるとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間二人三人の命に係わる大事...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...槍の穂を隠したくらいじゃ命に係わるほどの罪じゃねエ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...けれども健康に係わると云うほどの病気か何かの事に付き...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...鶏に係わる因果譚や報応譚は極めて多い...
南方熊楠 「十二支考」
...利とは係わるところがないからである...
柳宗悦 「工藝の道」
...彼の威厳(いげん)に係わるからだ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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