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饗庭篁村 「木曾道中記」
...今頃はまだ便々(べんべん)と...
芥川龍之介 「お律と子等と」
...すぐに便々(べんべん)とまだ湯に浸つてゐる自分の愚を責めた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...便々と東山(ひがしやま)を眺めて...
芥川龍之介 「西郷隆盛」
...さて何時までも便々と...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...此まま便々登城いたし候ては恐入候故...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それを便々たる腹の上に重ねてゐた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...力持の女の便々(べんべん)たる腹の上で大の男が立臼(たちうす)を据えて餅を搗く...
中里介山 「大菩薩峠」
...便々腹(べんべんばら)の意地悪者(いぢわる)や肉の臭気や織物の...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...主人新三郎の歸りを便々として待つて居るわけには行きません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...主人新三郎の帰りを便々として待っているわけには行きません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを便々と居殘つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつ言い出されるかわからないのに便々と二年も放っておくわけがない...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...阪井ほどのやつがいつまでも便々(べんべん)とわたしの返事を待っているはずはない...
久生十蘭 「ハムレット」
...こう決まったらこんなふざけた長椅子などに便々と待っている必要はない...
久生十蘭 「魔都」
...ビールの招牌(かんばん)にありそうな便々とした腹を持っていて普通の洋服では釦(ぼたん)が合わん仕立屋がズボンの仕立に閉口する位だ...
村井弦斎 「食道楽」
...10285そして便々たる腹に本領安堵をさせました...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...なんじまだ便々と下にたて籠って何んするものぞ...
吉川英治 「三国志」
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