...自己生存のためには侵すべからざる権利...
大隈重信 「始業式訓示」
...赤がどの程度に白を侵すか...
谷譲次 「踊る地平線」
...恍惚としていた時に雨を侵す傘の音と軽い庭下駄の音が入口に止んで白い浴衣(ゆかた)の姿が見えた...
寺田寅彦 「やもり物語」
...その禁を侵すものは...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ワルトハウスの侵すべからざる品位を忘れたかのようだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...残暑去つて秋冷忽病骨を侵す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...仮りにもこの本家の株を侵すようなものが現われた日には...
中里介山 「大菩薩峠」
...天皇は「神聖にして侵すべからず」というようなものではない...
蜷川新 「天皇」
...天皇は「神聖にして侵すべからず」というような地位のものではない...
蜷川新 「天皇」
...天皇は「神聖にして侵すべからず」と解釈する理由もない...
蜷川新 「天皇」
...まだ薄寒き風のひや/\と病衣の隙を侵すもいと心地よく覚ゆ...
正岡子規 「小園の記」
...その後多年経て隣国また来り侵す...
南方熊楠 「十二支考」
...吟者讀者を侵すなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...侵すことのできない永久に與えられた権利として記しているのです...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...いわゆる睡魔のきたり侵すを防いだ...
柳田国男 「雪国の春」
...それは効きめの緩慢な毒が血管を伝わって徐々に組織を侵すように...
山本周五郎 「つばくろ」
...式部はさらに領境を侵すに相違ない...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...わが境を侵すか」乱軍の中へ馬を出し...
吉川英治 「三国志」
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