...綿入れと襦袢(じゅばん)とを通して倉地の胸を暖かく侵すほど熱していた...
有島武郎 「或る女」
...素(も)と人間には儼然として侵すべからざる権利が存在するもので...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...耳の手術から黴菌が這入って四肢(しし)を侵すと云うようなことは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...殊に知らず夷の東侵する...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...満州帝国の辺境を侵すものは純然たる支那兵とは限らない...
戸坂潤 「社会時評」
...いきなり乱暴に自然の法則を侵すのです...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...雨後新涼肌を侵す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...往昔韓愈(かんゆ)釈教の中華を侵すを慨嘆せしかど遂に能く止むる事能わざりき...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...「侵すべからず」を原則と論ずる...
蜷川新 「天皇」
...一方侵すべからざる權威を發揮するとともに...
波多野精一 「時と永遠」
...ハステラーがいくら興奮して論争しているときでも侵すことのない唯一の規則だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...まだ薄寒き風のひや/\と病衣の隙を侵すもいと心地よく覚ゆ...
正岡子規 「小園の記」
...あなた及びあなたの周囲の人々を侵すのを妨げる**ことで御座いましょう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...恋があまりにもわたしを侵すのを感じ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これからもけっして侵すことのできない永久の権利であると記しております...
文部省 「あたらしい憲法のはなし」
...また首を捻じられるからと少しでも侵す者は無いそうだ...
柳田国男 「山の人生」
...いわゆる睡魔のきたり侵すを防いだ...
柳田国男 「雪国の春」
...わが境を侵すか」乱軍の中へ馬を出し...
吉川英治 「三国志」
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