...その動向を満足する為めに人類は道徳的努力を伴う苦痛を侵すことを意としない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...少しでも自分を侵すやうな...
石川啄木 「我等の一團と彼」
...第三節 満州国の責務ソ連が東亜連盟を侵す径路は三つある...
石原莞爾 「戦争史大観」
...塵垢(じんこう)の爪に盈(み)つる蟻虱(ぎしつ)の膚を侵すもいまだ我正気に敵するに足らず」と勇みつつ幽廬(ゆうろ)の中に沈吟せし藤田東湖を思え...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...わが国が太青洋を侵す意志がないとの秘密電話を...
海野十三 「二、〇〇〇年戦争」
...恍惚としていた時に雨を侵す傘の音と軽い庭下駄の音が入口に止んで白い浴衣(ゆかた)の姿が見えた...
寺田寅彦 「やもり物語」
...満州帝国の辺境を侵すものは純然たる支那兵とは限らない...
戸坂潤 「社会時評」
...あたかも外寇(がいこう)が地理上の国境を侵すと同じである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...往昔韓愈(かんゆ)釈教の中華を侵すを慨嘆せしかど遂に能く止むる事能わざりき...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...仮りにもこの本家の株を侵すようなものが現われた日には...
中里介山 「大菩薩峠」
...天皇は神聖にして侵すべからずといつたものよりも...
蜷川新 「天皇」
...「侵すべからず」を原則と論ずる...
蜷川新 「天皇」
...死の色が濃くこの大作曲家の立派な顔を侵すのを見て...
野村胡堂 「楽聖物語」
...ハステラーがいくら興奮して論争しているときでも侵すことのない唯一の規則だった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...一般の・侵すべからざる・規則としている国々があった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また首を捻じられるからと少しでも侵す者は無いそうだ...
柳田国男 「山の人生」
...山の人の境を侵すときに...
柳田国男 「山の人生」
...魏が呉を侵すには絶好なつけ目であったに相違ございません...
吉川英治 「三国志」
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