...全然見物の想像に依頼するものばかりだった...
芥川龍之介 「上海游記」
...またこの次に依頼することになっているという話です...
太宰治 「虚構の春」
...ただ番組のうらを見ると「観客諸氏にむかって一枚の番組につき公定価格の金六片(ペンス)以上を決して支払うことのないように非常に熱心に依頼するものである」なんかんと大きな字で書いてある...
谷譲次 「踊る地平線」
...丁度親類中の目上の人に依頼するやうに...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...御母さんが承諾する――否(いな)先方から依頼する以上は無論興味のある仕事に相違ない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...神に依頼するの必要がないと信じていた...
夏目漱石 「それから」
...また君に依頼するのはおかしいようだが...
夏目漱石 「門」
...お互(たが)いの子弟(してい)を依頼するは...
新渡戸稲造 「自警録」
...被告人が自らこれを依頼することができないときは...
日本国 「日本國憲法」
...ますますその賜に依頼するの心を増すのみ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...過分の給料を与えてこれに依頼するもの多し...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...所轄(しょかつ)署へ電話をかけて二児の捜索を依頼すると同時に...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...安全に依頼することが出来かつあらゆる艱難に際して国法によってその適当な分け前が彼らに与えられるところの資金とは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ちょうど東京で高等官連中が紅療治(べにりょうじ)や気合術に依頼するのと同じことである...
森鴎外 「寒山拾得」
...さうして私を信じ私の依頼する多くの紙を勤勉に作つてくれた...
柳宗悦 「和紙十年」
...吾輩の講演を依頼する向きがソレ以来...
夢野久作 「爆弾太平記」
...その霊物に服従し依頼することに由って生活の安定を得ようとした...
与謝野晶子 「既成宗教の外」
...おまえが適任じゃと考えて依頼するんじゃ」「よろしゅうございます」「女傑(じょけつ)と定評のある千歳の女将が...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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