...それにしても依然として気持のいい筈はなかった...
犬田卯 「米」
...依然として冷戦の状態がつづき...
梅崎春生 「ボロ家の春秋」
...精密という概念が用いられる動機は依然として他にあるのであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...依然として素人の常識と対立させられている...
戸坂潤 「科学論」
...カントは非ユークリッド幾何学を基礎づけることは出来ないという批難は依然として繰り返えされそうである...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...是に於て韓國皇帝は依然として人格上の一問題たり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...土佐派は智巧なる如くにして反つて迂拙自由党は依然として星氏の手中に在り...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...どうして霧粒が依然として水滴でいるかという疑問が起るであろう...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...依然として海のものとも...
夏目漱石 「それから」
...彼は依然としてその態度を改める様子がなかったので...
夏目漱石 「道草」
...その青年士官は依然として同じ場所に立っていた...
プーシキン Alexander S Pushkin 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...探しましょう」男は依然としてそこに突っ立ってテンプルをにらみつけていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...依然として、傾いた月明かりが大ステンドグラスを通し、淡い光を差している...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...工藝は依然としてここに栄えました...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...人々のどよめきの中を依然として星は乱れ飛ぶ! 鐘は鳴る! おお...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...さきに自分の与えた錦の袍は下に着て上には依然として虱(しらみ)の住んでいそうな緑色のボロ袍をかさね着して澄ましこんでいた...
吉川英治 「三国志」
...(来たな)と、四郎は知るもののごとく知らないもののごとく、依然として、腕ぐみをしたまま辻に突っ立っていると、たしかに、彼がさっき、朱雀(すじゃく)のあたりで火事のやむのを待っている雑鬧(ざっとう)の中で見とどけた一輛(いちりょう)の蒔絵輦(まきえぐるま)が、十人ほどの家の子の打ちふる松明(たいまつ)に守られながら、大路の辻を西へ曲りかけた...
吉川英治 「親鸞」
...頼朝が西上の急を東から聞いても――なお依然として...
吉川英治 「源頼朝」
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