...多くの知識人は依然として内心では自由主義にあこがれ...
石原莞爾 「最終戦争論」
...弟は依然として返事をしない...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...あのあたりには昔の江戸の空気が依然として巴渦(うず)を巻いているのがなつかしい...
田山花袋 「日本橋附近」
...こういう名が依然として用いられているところに意味がある...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...又文芸全体を依然として文学と呼ぶことは...
戸坂潤 「認識論としての文芸学」
...依然として化物屋敷であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...二階からは依然として首が出ている...
夏目漱石 「坑夫」
...烈(はげ)しき風の捲返(まきかえ)してすくい去ろうと焦(あせ)る中に依然として凝(こ)り固って動かぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...彼は依然として彼なのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...今も尚依然として悲しくしをらしき犀星である...
萩原朔太郎 「田端に居た頃」
...そりゃもうたしかなんでございす」「間違いはないね」「ええもう」真名古は依然として瞼を垂れたまま...
久生十蘭 「魔都」
...依然としてある程度の力はあるのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...依然として忙(せわ)しく働いて...
三島霜川 「平民の娘」
...そう思い思い彼は依然として...
夢野久作 「殺人迷路」
...一知は……一度も……どこへも」検事は依然として無言のままうなずいた...
夢野久作 「巡査辞職」
...椅子の上に反(そ)り返った正木博士は依然として微笑を含みつつ眺めていた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...静かなのは――依然として親鸞のいる――奥の一室であった...
吉川英治 「親鸞」
...依然として必要なことである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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