...依然として甘栗を食ひながら...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...依然として鍵盤(けんばん)に指を走らせ続けていた...
芥川龍之介 「路上」
...依然として無関心なるアウレリウスは微笑(ほほえ)みながら口をつぐんで...
レオニード・ニコラエヴィッチ・アンドレーエフ 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しかし当時の単位は依然として大隊であり...
石原莞爾 「戦争史大観」
...客は依然として身うごきもしないで窓外(そうがい)を眺めている...
田中貢太郎 「飛行機に乗る怪しい紳士」
...山は依然として薄暗く...
辻村伊助 「登山の朝」
...それでもパーヴェル・パーヴロヴィチは依然として彼から眼を放さずに...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...わたくしは依然として呉下(ごか)の旧阿蒙(きゅうあもう)たるに過ぎぬであろう...
永井荷風 「西瓜」
...甲野さんは依然として額を支えて立ったままである...
夏目漱石 「虞美人草」
...二三度上瞼(うわまぶた)と下瞼を打ち合して見たが、依然として、視覚はぼうっとしている...
夏目漱石 「坑夫」
...依然として洋卓(テーブル)の上(うへ)に載(の)つてゐる...
夏目漱石 「それから」
...だが依然として、反対側の実験もその数に比例した確証において、判断の勢いを減少させる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...拇指ひとつ鼻にふれずに宙で吸ひこんでしまつた――が依然として口をきかない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...女王の両手は依然としてマクスグラジャ大将のたなごころにあった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...彼らの論旨は依然としてその道をゆく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...近世になるまで依然として一種の珍奇であった...
柳田国男 「海上の道」
...しかし黒い硝子球(ガラスだま)は依然として俺の眼と鼻の間をギョロリと凝視している...
夢野久作 「難船小僧」
...依然として福太郎の半分麻痺した脳髄の作用に影響されていて...
夢野久作 「斜坑」
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