...だから私(わたくし)は腹(はら)の底(そこ)に依然(いぜん)として險(けは)しい感情(かんじやう)を蓄(たくは)へながら...
芥川龍之介 「蜜柑」
...依然として机に向つて頭の勞働を續けて行く...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...いつもの移り気な性分にも似ずこの女に依って最も多く独(ひと)り寝のあじきなさを慰められて来たのだが...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...そのいずれの箇々の部分も余の部分にまったく依繋しないところの無数の部分に分たれ得るゆえに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...之を概括して云って了えば依然たる日本型ファシズムの上昇であり...
戸坂潤 「一九三七年を送る日本」
...結果に於て依然として政治的エポック(新しい時代分けでもよい)を結論するというのが...
戸坂潤 「読書法」
...「お母ちゃま」と依子は云った...
豊島与志雄 「子を奪う」
...四谷見附平山堂に赴き家具売却の事を依頼す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...本郷の通りまで来たが倦怠(アンニュイ)の感は依然として故(もと)の通りである...
夏目漱石 「それから」
...「依(よっ)て此間中(じゅう)よりギボン...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...エジプト人の生理学的な思考は外的現象の人間へのアナロジーに依存していて...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それに依ると――...
牧逸馬 「土から手が」
...」「それに違いありませんが……然しその思想に依りますと女があまり可哀想ですね...
松永延造 「職工と微笑」
...竜樹身を斂(おさ)め、王に依りて立つ...
南方熊楠 「十二支考」
...ところが、高氏は依然、「待て待て」と、ばかりであった...
吉川英治 「私本太平記」
...この刀の伝来の説に依ると...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...この小さい者に依って...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あなたのご依頼の用もすみ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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