...若し読者が閑静なる半日を選び之を此種の研究に消費せんと欲するならば路加伝の左の章節は甚大なる黙想の材料を彼等に供えるであろう...
内村鑑三 「聖書の読方」
...莫大な香奠(こうでん)を供えた...
海野十三 「雷」
...身禄さんの前に供えられています...
豊島与志雄 「霊感」
...おびただしい鏡餅の供え物です...
中里介山 「大菩薩峠」
...小娘が運ぶ膳部には川の肴(さかな)に一陶の山酒をさえ供えてある...
中里介山 「大菩薩峠」
...穏やかな瓦斯煖炉(ガスだんろ)を供えた品(ひん)の好い食堂であった...
夏目漱石 「明暗」
...あなたのためならば祭壇に供える小羊となって屠(ほふ)られるのが無上の名誉であるの...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...また同じものが台の上に供えてある」「…………」「それも焼き棄てた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...戯れに天下のことを談ずる者はわが輩の友にあらず」五編『学問のすすめ』はもと民間の読本または小学の教授本に供えたるものなれば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...狆の子一疋(ぴき)を携えて御覧に供える...
二葉亭四迷 「浮雲」
...つづいて圓朝は左右の線香立てへ供えた...
正岡容 「小説 圓朝」
...奥州の和淵神社は大晦日(おおみそか)に鰹と鮭の子を塩して供え...
南方熊楠 「十二支考」
...美しい侍童などがたくさん庭へ出て来て仏の閼伽棚(あかだな)に水を盛ったり花を供えたりしているのもよく見えた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして山神に供える鏡餅だとか供米(くまい)だとか珍らしい初実りの野菜とかを積んで出かけるんです...
室生犀星 「不思議な国の話」
...本来神様に供える正式のものはこれであったらしい...
柳田国男 「故郷七十年」
...(土俗談語)食べ物を進上して口の病を治して貰った婆様に、後には足の病気を頼み、お礼に履き物を贈るようになったのは、ずいぶん面白い間違いだと思いますが、広島市の空鞘八幡(そらざやはちまん)というお社の脇にある道祖神(さえのかみ)のほこらには、子供の咳の病が治るように、願掛けに来る人が多く、そのお供え物は、いずれも馬の沓(くつ)であったそうです(碌々(ろくろく)雑話)...
柳田國男 「日本の伝説」
...煙草を持って行って供える風(ふう)があった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...六波羅の捕吏の手柄に供えてしまうだけのものです...
吉川英治 「源頼朝」
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