...掛茶屋の赤毛布に腰を卸せば、老婆茶を侑む...
大町桂月 「久地の梅林」
...例の美人しきりに酒を侑む...
大町桂月 「月の隅田川」
...それを侑(すす)めに二階へ行った...
田山花袋 「蒲団」
...最近の通信をもう一杯」と編輯長が侑(すゝ)める...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...同時に一杯の「近事片々」を侑(すゝ)めた...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...父親が侑(すす)めてくれた濁酒に酔って...
徳田秋声 「あらくれ」
...酒ヲ煖メ盃ヲ侑ム...
永井荷風 「上野」
...銀座街ノカツフヱー皆妙齢ノ婢ヲ蓄ヘ粉粧ヲ凝シテ客ノ酔ヲ侑ケシムルコト宛然絃妓ノ酒間ヲ斡旋スルト異ラズ...
永井荷風 「申訳」
...佐治君は鞄の中から白い晒しの切を出して茶器を拭つて茶を侑めた...
長塚節 「教師」
...おつぎは古(ふる)い醤油樽(しやうゆだる)から白漬(しろづけ)の薤(らつきやう)を片口(かたくち)へ出(だ)しておつたの側(そば)へ侑(すゝ)めた...
長塚節 「土」
...威勢(えせえ)つければおめえ身體(からだ)の工合(ぐえゝ)だつてちつと位(ぐれえ)なら癒(なほ)つちやあよ」婆(ばあ)さん等(ら)は又(また)侑(すゝ)めた...
長塚節 「土」
...先頃(さきごろ)念佛(ねんぶつ)の時(とき)に卯平(うへい)へ酒(さけ)を侑(すゝ)めた小柄(こがら)な爺(ぢい)さんが枕元(まくらもと)に居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...晨盤を侑(すす)む...
南方熊楠 「十二支考」
...〈宿房の大黒晨炊を侑む...
南方熊楠 「十二支考」
...兄栄次郎と妹壻長尾宗右衛門とに侑(すす)め...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ロダンは二人に椅子を侑(すす)めた...
森鴎外 「花子」
...ロダンは二人に椅子を侑めた...
森鴎外 「花子」
...筍蕨侑レ杯山館夕...
山路愛山 「頼襄を論ず」
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