...一大白を屬(ぞく)して酒(さけ)を侑(すゝ)めらる...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...老媼茶を汲みて出せば、女そを受取りて、いざとて侑む...
大町桂月 「杉田の一夜」
...酒を侑められ、醉ひし上に醉ひて、辭して出でたる時は、既に午前三時を過ぎたり...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...それを侑(すす)めに二階へ行った...
田山花袋 「蒲団」
...ニコニコしながら茶をいれて衆(みんな)に侑(すす)めた...
徳田秋声 「足迹」
...又禮記禮運も繋辭傳と關係あるらしく、其の太一と天地陰陽四時との關係を説いてあるのは、亦繋辭傳の太極、呂覽の太一を説くと類し、河出馬圖とあるは、繋辭傳の河出圖、洛出書と類し、その上秉蓍龜といひ、卜筮瞽侑、皆在左右といふは、いづれも兩者の關係を示す所の者であるから、畢竟繋辭傳、呂氏春秋並に禮運の三書は其製作の前後如何は論究せずとも、互に或る關係を持つものなることは推測し得ると思ふ...
内藤湖南 「易疑」
...自分は冷えた茶を侑めた...
長塚節 「教師」
...「お暑(あつ)うござんすねどうも」おつぎは襷(たすき)をとつて時儀(じぎ)を述(の)べながらおつたへ茶(ちや)を侑(すゝ)めた...
長塚節 「土」
...威勢(えせえ)つければおめえ身體(からだ)の工合(ぐえゝ)だつてちつと位(ぐれえ)なら癒(なほ)つちやあよ」婆(ばあ)さん等(ら)は又(また)侑(すゝ)めた...
長塚節 「土」
...酒(さけ)の座敷(ざしき)でむつゝりしてるもな有(あ)るもんぢやねえ」「婆(ばあ)さまの手(て)だつておめえ酒(さけ)ぢや酩酊(よつぱら)あからやつて見(み)さつせえよ」婆(ばあ)さん等(ら)は側(そば)から交互(たがひ)に杯(さかづき)を侑(すゝ)めた...
長塚節 「土」
...晨盤を侑(すす)む...
南方熊楠 「十二支考」
...そのおかえりの時に侑(すす)めるのでございますけれど...
室生犀星 「あじゃり」
...藻※魚羮侑杜...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自註、延齢備州酒名、是日席上侑之、盧狄謂蘭軒斎、二人皆少於余十数歳...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...先(ま)ず爺いさんに杯(さかずき)を侑(すす)めて...
森鴎外 「雁」
...しかし五百が酒を侑(すす)めた時...
森鴎外 「渋江抽斎」
...兄栄次郎と妹壻長尾宗右衛門とに侑(すす)め...
森鴎外 「渋江抽斎」
...ロダンは二人に椅子を侑(すす)めた...
森鴎外 「花子」
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