...過去を追わず、未来を憂えず、その日の仕事を、一所懸命にやったまでじゃ」草履(ぞうり)とりは草履とり、足軽は足軽、侍大将は侍大将、それぞれその「分」に安んじて、その分をりっぱに生かすことによって、とうとう一介の草履とりだった藤吉郎は、天下の太閤秀吉とまでなったのです...
高神覚昇 「般若心経講義」
...その合戦に彼は敵の侍大将(さむらいだいしょう)堀田(ほった)三左衛門の首を討ち取ったばかりでなく...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...何のことだ――これは弥兵衛は弥兵衛だが、只の弥兵衛ではない、平家の侍大将、弥兵衛兵衛宗清(やへえびょうえむねきよ)ではないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...大阪城の侍大将塙団右ヱ門(ばんだんえもん)の孫には...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...武田方の侍大将、諸角豊後の首を――」狂舞しながら、掻き切った首をさしあげて、敵味方へ示しているまに、その松村新右衛門はもう、豊後守の家臣の石黒五郎兵衛、山寺藤右衛門、広瀬剛三などに取囲まれ、その槍ぶすまの中に、どうと仆(たお)れていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...かの五旗の侍大将は...
吉川英治 「三国志」
...「鎌倉どのの侍大将...
吉川英治 「私本太平記」
...押し返せ」侍大将の南条高直は...
吉川英治 「私本太平記」
...侍大将の南条高直は...
吉川英治 「私本太平記」
...そちは侍大将...
吉川英治 「私本太平記」
...去年の千早包囲軍をひきいていた鎌倉方の首将や侍大将たちで...
吉川英治 「私本太平記」
...それの大将には大智院ノ宮、弾正ノ尹宮(いんのみや)、洞院(とういん)ノ実世、二条ノ中将為冬など、公卿色がつよく、侍大将では、島津、江田、筑前の前司(ぜんじ)ら、二十余家の旗がみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...有松と落合村のあいだ――田楽狭間と申す所でござりまする」侍大将の落合長門(ながと)が答える...
吉川英治 「新書太閤記」
...侍大将落合長門(おちあいながと)がいた...
吉川英治 「新書太閤記」
...五百騎の侍大将として...
吉川英治 「新書太閤記」
...出直せ」と、城方の侍大将、今福(いまふく)又右衛門は、頃を計って、城中へ迅速(じんそく)に退いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...猿が侍大将と親しそうに口をきいた事を...
吉川英治 「茶漬三略」
...往年のどじょう髭(ひげ)を生(は)やした侍大将の威風も旺盛な慾望の影も思い出せないほどだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索