...予が宅に四五日逗留の後にて侍る...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...此句にて腹を医せよと自慢せしと宣ひ侍る...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...心楽しく侍るかし...
巌谷小波 「こがね丸」
...秋の夜の長きに老の寝覚のつれづれに思ひ出してしるし侍る...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...辛くぞ侍るべきなど思ふべきにや」と云っている...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...見る眼も悲しう侍るぞかし...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...さらでだに女人は罪ふかきものときくからに定めし来世は地獄にやおち侍るべき...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...「たとひ仇の子なりとも憎からず思ひ侍る」と自らも語っているように...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...されば檜垣の衆とても必定(ひつぢやう)敵(かたき)にて侍るものを早や/\誅戮(ちうりく)を加へて賜(た)べとて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...』(首節)『此處に生れてこゝに死に・都の春を知らざれば・其身は淨き蓮の花・思は澄める秋の月・實(げ)に厭ふべき世の塵の・心に染みしことぞなき』(十九節)『これより外に此人の・善惡ともになほ深く・尋ぬるとても詮は無し・たましひ既に天に歸し・後の望を抱きつつ・神にまぢかく侍るなり』(終節)恐らく當時第一の好譯詩であらう...
土井晩翠 「新詩發生時代の思ひ出」
......
樋口一葉 「さをのしづく」
...ここを以て句に辞世ならざるはなしと申し侍るなり...
正岡子規 「古池の句の弁」
...侍る的のものは已に一生涯の役目を終つたものであるから使はない...
水野葉舟 「言文一致」
...唐土にもかゝる事の侍るにや」...
南方熊楠 「十二支考」
...陸奥の国に平泉にむかひてたばしのねと申す山の侍るに...
村山俊太郎 「平泉紀行」
...(細川幽斎九州道の記に備後の津公儀御座所に参上して十八日朝鞆(とも)までこし侍るとあり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其時の壇の石にて侍るとて御社(みやしろ)の前のみちの辺にしめ引まはしたる石あり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...また地獄におつる業にてや侍るらん...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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