...わたしがこの例を引くのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...クレオパトラは(ローマ史などから例を引くのをご容赦ねがいたい)好んで女奴隷たちの胸に金の針を突き刺し...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...世の噂は七十五日といはるるに心中沙汰のみ世に永く語り伝へらるるはこれ畢竟(ひっきょう)小説戯曲の力による事近松門左衛門が浄瑠璃の例を引くにも及ぶまじ...
永井荷風 「桑中喜語」
...之(これ)を説明するには例を引くのが早分りである...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...古臭(ふるくさ)い例を引くようでありますが...
夏目漱石 「模倣と独立」
...私は文芸に関係が深いからとかく文芸の方から例を引くが...
夏目漱石 「模倣と独立」
...「クラウストン」より一例を引くと...
南方熊楠 「十二支考」
...殊に貴族間に不倫の行多きを攻めた末ポンタヌスの書から畜類に羞恥(しゅうち)の念ある二例を引く...
南方熊楠 「十二支考」
...自分勝手な例を引くならば...
三好十郎 「恐怖の季節」
...近い例を引くならば...
柳田國男 「地名の研究」
...一つだけ例を引くならば『炭俵(すみだわら)』の一聯(いちれん)...
柳田国男 「木綿以前の事」
...応仁の乱の例を引く迄もなく...
夢野久作 「甲賀三郎氏に答う」
...このような人々はよく外国の例を引くようである...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...自分の先輩の先例を引くわけにも行かなかつた...
若山牧水 「古い村」
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