...六年の将軍家の御奢侈をさへ厳しくおいさめ申したといふ噂を聞かず...
太宰治 「右大臣実朝」
...第一図や一番右端に、屋根だけを見せている公衆浴場の内部をおそらく描いたものであろうと推せられるのでありますが、世界において羅馬人ほど入浴を楽しんだ国民はないのでありまして、古羅馬人の一日の生活は逸楽、闘技、奢侈(しゃし)、入浴とさえ一口に言われているくらいであります...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...昇平(しょうへい)百年にして奢侈(しゃし)習(ならい)となり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...奢侈(しゃし)の風俗を質素に直せと申すのだ...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...奢侈(しゃし)な生活をしたがっていたし...
直木三十五 「南国太平記」
...身分不相応の奢侈僭上(しゃしせんじょう)に耽(ふけ)ったとか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...瞳(め)をひらけば瞳は追憶の情侈になづんで濡れるやうだ...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...彼が述べているもう一つの結婚阻害の原因は、奢侈であり、彼によれば、少くとも人々は年齢が進むまでこのため結婚しないので、生れる子供は虚弱である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...昔の人は国家のこの自然的弱点と老衰とを奢侈に帰するのが常であった...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...奢侈の一切の利益を認め...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...外見には労苦の連続であった「お佐代さんが奢侈を解せぬ程おろかであったとは誰も信ずることが出来ない...
宮本百合子 「鴎外・漱石・藤村など」
...奢侈(しゃし)なる周囲の装飾...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...奢侈品なるがためにかくのごとき...
柳田国男 「雪国の春」
...――仏蘭西の今の文学者にダンヌンチヨのやうな奢侈家は居ません...
與謝野寛 「素描」
...それにひきかえ厳白虎は、奢侈(しゃし)、悪政、善いことは、何一つしてきませんでした...
吉川英治 「三国志」
...綱吉の栄華や大奥の奢侈に費やされたことももちろんであるが...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...もしあらゆる人が奢侈品の使用を止め...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...すなわち搾取者の奢侈(しゃし)として特性づけられ得るであろう...
和辻哲郎 「『青丘雑記』を読む」
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