...作左は素より忠侃(ちうかん)一辺の男なれど...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...侃々(かんかん)の弁を揮つて教条を議し...
石川啄木 「閑天地」
...沼南はまた晩年を風紀の廓清(かくせい)に捧(ささ)げて東奔西走廃娼禁酒を侃々(かんかん)するに寧日(ねいじつ)なかった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...内は侃諤の正義を主張して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の論旨侃諤、首相の無責任を攻撃して毫も假藉する所なきの故を以て、在野の黨人は自然に公と相接近すると共に、伊藤内閣は公を認めて侮るべからざるの強敵と爲せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の論旨侃諤、首相の無責任を攻撃して毫も仮藉する所なきの故を以て、在野の党人は自然に公と相接近すると共に、伊藤内閣は公を認めて侮るべからざるの強敵と為せり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...侃々諤々の論未終らざるに余遽(にわか)に問うて曰く貴兄の羽織には紋あり見る処抱茗荷(だきみょうが)に似たり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...徒らに侃々にもなりたくない)...
中原中也 「我が詩観」
...侃は一人で校門を出る...
原民喜 「背後」
...だが侃が今歩いてゐる左側には...
原民喜 「背後」
...侃は振向かうともしないで...
原民喜 「背後」
...侃はその春、そこの中学校に転校すると、奇妙に友達と云ふものを持ち損ねた...
原民喜 「背後」
...侃は人と親めぬ己の性格にさまざまの不安と恐怖を感じながら...
原民喜 「背後」
...」と教授の息子は侃の後頭部に対って拳固を擬した...
原民喜 「背後」
...一瞬、侃は向き直って、彼等に組附かうかとも思ふ...
原民喜 「背後」
...梁皇侃性至孝...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...みんな肩肱(かたひじ)を張って侃々(かんかん)とののしり叫んだ...
山本周五郎 「城を守る者」
...侃々諤々(かんかんがくがく)も...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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