...長らく役場の使丁(こづかひ)をした男で...
石川啄木 「赤痢」
...消毒具を携へた二人の使丁(こづかひ)...
石川啄木 「赤痢」
...アンガスは玄関口の使丁にも同じ監視の約束をさせた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...使丁と栗売の男も彼等が監視を怠らなかったことをキッパリと断言した...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...――」使丁があらわれて彼の勢いづいた言葉をさえぎった...
本庄陸男 「石狩川」
...使丁の語りたいのはこの一場面であった...
本庄陸男 「石狩川」
...「よろしい身どもが探す」彼は使丁室にはいった...
本庄陸男 「石狩川」
...はいれ」暗くなった家のなかでは使丁がランプの灯を入れていた...
本庄陸男 「石狩川」
...「ここに通すがいい」使丁はおそれ入ったという風に腰をかがめて去った...
本庄陸男 「石狩川」
...泥だらけのたたきを水洗いしていた使丁がいまいましげに舌打ちしてそれに呶鳴りつけた...
本庄陸男 「白い壁」
...昇降口に仁王立ちになっていた使丁はむっとした...
本庄陸男 「白い壁」
...校長さんに話さにゃならんが……」「いや――」と杉本は使丁を停め「俺が捜してみせる」と呶鳴った...
本庄陸男 「白い壁」
...校舎を汚されることだけが自分の馘(くび)と同じくらい怖ろしいと観念している使丁たちに階下の遊び場を追いまくられ...
本庄陸男 「白い壁」
...使丁に案内されて来た迎への俥屋が...
牧野信一 「サクラの花びら」
...横に二本の太棒を通し四人の使丁が担いで来るのである...
牧野信一 「バラルダ物語」
...これは白面の一人の使丁が...
牧野信一 「バラルダ物語」
...これを世間でまちがう人が多くいろいろの屍体を解剖学教室に運び込む者が多いので使丁等は我我の教室での解剖を大解剖と称して区別し易いようにしている...
森於菟 「屍体異変」
...ある実習場の何番目の台の上にのせた屍体は朝行って見ると宵とは向きが変っていたとか台の下に転げ落ちていたとかいう類で一つも根拠はなく噂の出所は使丁室かそこに出入する商人などに極っている...
森於菟 「屍体異変」
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