...長らく役場の使丁(こづかひ)をした男で...
石川啄木 「赤痢」
...消毒具を携へた二人の使丁(こづかひ)...
石川啄木 「赤痢」
...アンガスは玄関口の使丁にも同じ監視の約束をさせた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...公証人の浮浪少年を使丁と言い...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...侍医の一行、附添、使丁、憲兵隊長以下は、二台の二輪馬車で後に従った...
久生十蘭 「泡沫の記」
...阿賀妻は使丁の出した茶をすすった...
本庄陸男 「石狩川」
...「よろしい身どもが探す」彼は使丁室にはいった...
本庄陸男 「石狩川」
...けれども使丁は聞きかえした...
本庄陸男 「石狩川」
...彼は顎(あご)をしゃくって使丁を去らした...
本庄陸男 「石狩川」
...使丁に湯を申しつけなさい...
本庄陸男 「石狩川」
...平然と使丁に話しかけた...
本庄陸男 「白い壁」
...見せてやろうか? え?」図体の大きな使丁は...
本庄陸男 「白い壁」
...しかし何しろ――」そう言って例の使丁は銜(くわ)えた煙管(きせる)を取ろうともしなかった...
本庄陸男 「白い壁」
...使丁に案内されて来た迎への俥屋が...
牧野信一 「サクラの花びら」
...横に二本の太棒を通し四人の使丁が担いで来るのである...
牧野信一 「バラルダ物語」
...これは白面の一人の使丁が...
牧野信一 「バラルダ物語」
...使丁は車を止めて振り返った――すると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...ある実習場の何番目の台の上にのせた屍体は朝行って見ると宵とは向きが変っていたとか台の下に転げ落ちていたとかいう類で一つも根拠はなく噂の出所は使丁室かそこに出入する商人などに極っている...
森於菟 「屍体異変」
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