...その古文書の内容をも併せて...
芥川龍之介 「さまよえる猶太人」
...父母兄弟妻子朋友隣人等他人との關係も併せてこれを含ませる)と自己との關係に就いて...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...こゝから一支流を併せて...
田山録弥 「草津から伊香保まで」
...併せて此れに携つてゆく者の責任の重大さを痛感しないわけにゆきません...
豊田喜一郎 「ボデー意匠審査会 美術の粹を蒐め獨特の形態美へ」
...夜烏子の人生観とまた併せてその時代の風俗とを窺うことができる...
永井荷風 「深川の散歩」
...いい気持になって、ここではじめて道庵は、護送の役人を相手に、自分たちがこのたびの旅行の目的と、併せて、決して自分たちが危険人物でないということの弁明を試みました...
中里介山 「大菩薩峠」
...月見船の客は船頭と力を併せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...み――と」八五郎と彌三郎と二人の力を併せて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人くらゐの力を併せてやつたことでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三枚をも併せて白井君に進呈しておいたが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...何を言えツバキは我が日本の名花であの通りの美花を開き葉を併せて大いに観賞せらるべき資格を備えたものであって見れば...
牧野富太郎 「植物記」
...享保中の遊女玉菊の事に網打七五郎の事を併せて作ったものである...
森鴎外 「細木香以」
...そこで特にこゝに一章を設け、この憲法の保障する、基本的人權の特に貴重なる理由を明かにする(九七)と共に、この憲法は國の最高法規であつて、その條規に反する法律、命令、詔勅及び、國務に關するその他の行爲の全部又は一部は、その効力を有しないことを示し、併せて、條約及び國際法規はこれを誠實に守るべきことを規定した(九八)...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...奥方の難産と併せて沼(ぬま)の主(ぬし)や先住やの祟りだと噂した...
與謝野寛 「蓬生」
...この二通を持って」と、宮は弟宮と連署(れんしょ)の一札(さつ)に、忠円の密書をも、併せて、「これよりすぐ下山して、密かに禁中へ罷(まか)り、花山院(かざんいん)(大納言師賢(もろかた))か、万里小路(までのこうじ)(宣房(のぶふさ))へこの二通を手わたし、時を措(お)かず、奏聞(そうもん)に達せよと、くれぐれ申せ...
吉川英治 「私本太平記」
...閉会の式として、(いずれ協力一致して、幼君を奉戴(ほうたい)、異背(いはい)あるまじき事)の誓書を納(い)れ、これを故主信長の霊前に供え、併せて、評定の結末を直ちに報告することになった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その後で、「野僧も、思わず月余を、御府内に逗留いたしましたが、近いうちに錫(しゃく)を巡(めぐ)らし、大和(やまと)の柳生へ立ち寄って、石舟斎どのを病床に見まい、泉南から大徳寺へもどるつもりにござります」と、併せて、別れの辞(ことば)も、いっておいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...併せて多謝いたしておきます...
吉川英治 「山浦清麿」
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